「✕✕✕✕✕」
「✕✕✕✕✕✕」
見慣れた光景、聞き慣れた言葉。
言い慣れた台詞、何度やっても慣れない行動。
操り人形の僕は動きを止める事は出来ない。
けど、僕は“何もしてはいけない”
だから、自縄自縛したんだ。
「何もしてはいけない。ほら」
「何もしてはいけない」
「よく出来ました」
休日の午前8時。
僕は酷く緩慢な動きで起き上がった。
今は何も言われない。
だったらそれは良いことなんだろう、分からないけど。
スマホが使えるのはもう少し後なのでそれまでゆっくりしていよう。
声が聞こえた。
きっと幻聴だ。
直後、目の前に金色が満ちた。
それがその声の人の髪の毛だと気付くのに数秒必要だった。
それと同時に視界を不可思議な物が占領した。
沢山の瞳が空間を占領している。
視線が、怖い。
そう八雲さんが言った途端、再び景色が変わる。
和風の部屋
畳のある、僕の部屋と似たような感じの部屋。
違う所は沢山あるけど、何か似てる気がする。
こうも易々と他人を家に入れるの???
聞いた事がない単語
少し、好奇心を擽られる
でも、僕なんかが行って良いのだろうか。
行くならもっと……僕の相棒である風雅とかがいいのでは?
それなら、行きたい……
ニコリと笑う八雲さん
新シリーズ!
不定期!
以上!
初投稿)2023 10/25(水)20:00
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。