コナンside
彼女の目が笑ってなかった。
初めての感覚に背筋が凍ったまま、
俺は彼女とその連れが立ち去る姿を見つめていた。
その後、
俺は近くの公園に駆け込み、ベンチに座り込んでから、
自身の小さなノートをポケットから取り出してパラパラとページを捲り始めた。
一ノ瀬 あなた 。
ノートに書かれたこの名前だけが目に入る 。
俺は独り言を呟きながら、
安室さんが教えてくれた彼女についての情報を
また頭の中で巡らせる 。
呪術高専。
要するに、お姉さんは昔の伝説とかでよくある
『 呪術師 』になるための勉強?をしている?
俺は携帯を手に取り、素早くキーボードを打った。
🔍 呪術師 何者
__________________
検索結果はこうだ。
・ 呪術師 とは
呪霊を祓うことを生業とする人々。
彼らは人間の負の感情から生まれる呪霊が人々に害をもたらすのを防ぐため、命懸けで戦っていると言う噂がある。
呪霊⁇負の感情から生まれる、⁇
俺はまず自身の眼を疑い、次に書かれている文章を疑った。
そんなフィクション過ぎる話があるかよ。と、心の中でツッコみ、結局携帯の電源を切った。
仮に、もしもの設定にして、
彼女が呪術師だとするなら、
その 『呪霊』 とやらを祓っているのか?
呪霊は人間に危害を齎す存在なら、あなたさんやその他呪術師達はそれをどうにかして防いでいるのか。
それなら、
我々非呪術師にとっては悪い話ではない。
要するに、
害ではない、?
考えるだけ無駄なのか…?と思い、
遂に脳を動かすのをやめてグッタリと体の力を抜く。
まぁ実際の所、俺は100%疑う事はできない。
世の中、月下の奇術師とか言うヤバい野郎もいる訳だし。呪術師とかが居てもおかしくはない。
うーん…と、末長く考え込んだ結果、
「観察」という言葉しか頭に出てこなくなった。
どんだけあなたさんの事気になってんだよ俺。
俺はまたポケットにしまった携帯を取り出し、
電話をかける。
ここから真面目に小説の話 ⇩⇩












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!