及川徹という人は私にとっての保養です、もう。
〜朝練後〜
おつかれさまって言いながらタオルを渡してちょっと無駄話するとこまでは想像できた。よし。
げっ
告白現場に遭遇してしまった、、、
さすが徹モテるなぁ、、
そっか、、、忘れてた
徹には好きな人がいるんだ。
私も告白したらあんな感じなんだろうか
想像しただけで悲しすぎて口から涙でそう
ああ、私はそういう運命なのかな、、、
タタタタッ
私は人がいない体育館裏に逃げた。
自分でもわかっていなかった
どうしようもないほど好きだったことを。
誰かは幸せになっても誰かは辛い思いをする。
及川side
さーて、朝練終わったし窓閉めするか
「グスッ涙」
俺は確かめるために大きく窓を開けた
、、、え、、あなたの下の名前?!?!
びっくりしたけど窓からじゃあれだから、急いで体育館を出て裏側に走っていった。
あなたの下の名前side
自我を忘れてたひたすら泣いていたら、徹が来て、気付いたらすっごく心配してくれていた。
こんなだらしないとこ見せたらもっと嫌われる、、、最悪だ
話せないよ_だって貴方のこと、大好きだから悩んでる。
恋愛ごときでこんな泣いてるの見られたらすっごい引かれると思う
、、、だけど
徹は優しいからなぁ、どうだろう
どうしてこんなに同情してくれるんだろう、、、
なんでこんなに優しいの、?
ギュッ
徹がハグをしてきた
遠くで見ていた岩ちゃんでした。
友達以上恋人未満。𝑒𝑛𝑑
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!