第55話

55.
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2022/01/07 15:31



二度寝から覚めたのは、

行く時間の15分前とかやった。




急いで準備を済ませると、


わたしたちは、


それぞれ仕事に向かった。

しゅんに合わせてでたから、

少し、早く着いてしまった。






「あれ、早いね?」
あなた「すみません、早く着いちゃいました、」
「ううん。じゃあメイクしちゃおっか。」
あなた「はいっ」



あんなに寝たのに、

また眠たくなってきた、






「眠い?笑」
あなた「眠いです、笑」
「今日顔色いいね。ちょっと休めた?」
あなた「昨日撮影終わって、」
「そっか!お疲れ様。長かったね笑」
あなた「長かったです、ほんまに、」


撮影期間、

毎日のように顔色がどうこう言われてたのに、



いま鏡に映っている自分の顔は、

随分と幸せそう。



それにらメイクさんの言う通り、


どことなく顔色がいいというか、血色がいいというか。




表情すら、柔らかい。



…しゅん、恐るべしやな、






「髪結ぶね」


あなた「はいっ」

髪が後ろでまとめられ、

隠れていた首筋が露わになる。


そこには、見慣れない赤い痕。




…これ、キスマーク?





「あれ、…そっかぁ、だから幸せそうなんだ笑」
あなた「っ、// 隠れますか、?」
「うん。そんなに大きくないし、色もそこまでだから綺麗に消せるよ。随分優しく付けたんだね笑」
あなた「気づいてなかったです、、笑」
「彼氏?だよね、ちゃんと。」
あなた「もちろん、…好きでもない人とはできないです、」
「真面目だなぁ、、というか純粋なのかな?笑 …ちゃんと大事にされる?大丈夫?騙されてない?」
あなた「ないですよ笑 わたしにはもったいないくらい、いい子何で。すごく、大事にしてもらってます、」


「こっちの世界の人?」


あなた「…まあ、はい、」


「えー、誰だろ。何きっかけ?」


あなた「それ言ったらだいぶ人絞られちゃうんですよ、笑」


「そっか笑 でも、よかった。幸せになってね。」
あなた「なんかもう結婚するみたいじゃないですか、笑」


「幸せそうな顔してると嬉しくて、笑 死にそうな顔してるとこめちゃくちゃ見てきたから、」


あなた「死にそうでした、?」


「死にそうだった笑」


アイドル時代から、

ずっとお世話になってるメイクさん。



ほんまによく気にかけてくださって、

ほんまに、ありがたい。



「結婚式呼んでね笑」
あなた「いつになるかな、笑」


…もしも、


ずっとしゅんと付き合えたとして、




結婚って、


どういうタイミングでするんやろ。


でも、

しゅんと一緒にいれるなら、



わたしはいつまでも待てる気がする。


…会いたいな、


早く夜になってほしい。





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