あなた「…ん、、?」
気がついたら、車の中だった。
隣には、長尾くんとしゅん。
長尾くんは、
ずっと外を眺めてて、
しゅんは、
わたしにもたれかかったまま、
ぐっすり。
謙杜「あれっ、いつの間に起きてたんですか!?」
あなた「いま、起きて… わたし、いつの間に寝ちゃってた?」
謙杜「康二くんの膝の上で寝てましたよ?」
あなた「え、、」
なにわ男子の楽屋飛び出して、
康二くんのところ行って、
泣き疲れて…
それからは、覚えてない。
謙杜「…大丈夫ですか?」
あなた「…うん、」
謙杜「恭平、すごいはんs あなた「ごめん、恭平の話は、…ちょっと、」
謙杜「っ、ごめんなさい…」
あなた「ううん、…っ、」
ぽろっと、涙が頬に落ちていく。
…なんで、泣いてるんやろ、
謙杜「大丈夫ですか…?そんなに痛かったんですか、?」
あなた「…あんなん、初めてやったから、グズッ、…ショックやって、」
謙杜「…必死なんですよ、あなたちゃんのこと、大好き過ぎて。」
あなた「え、?」
謙杜「あ、ごめんなさい、違う話しましょ!えーと、、あ、僕、どこがかっこよかったですか!?」
あなた「あ、うん、…えっと、グループごちゃごちゃでやってたやつ、?なんかすごく、大人っぽくてよかった。」
謙杜「え、will!?やった!!」
あなた「たぶんそれ、?めちゃくちゃかっこよかった…」
謙杜「ほんまですか!?えっ…やばい、めっちゃ嬉しい笑」
顔を両手で押さえ、
小さく足をじたばたさせる謙杜くん。
謙杜「あれ、…ほんま、歳も歴も僕よりぜんぜん上の先輩しかおらんくて、不安で、だから、…よかった、」
あなた「そっか… じゃあ、めちゃくちゃ頑張ったんやね」
謙杜「っ、// あ、あのっ、 あなたちゃん、、」
あなた「ん?」
謙杜「僕もあなたちゃんの方もたれていいですか?」
そう言って、
わたしをじっと見つめる長尾くん。
あなた「いいよ笑」
謙杜「やった!」
長尾くんは嬉しそうに、
ちょっとこっちに詰めて、
わたしの肩にもたれかかった。
あなた「お疲れ様。」
謙杜「えへへっ笑」
なんだか眠たくなってきて、
わたしは目を瞑った。
車の揺れが、
心地よかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!