第32話

# 32 .
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2026/01/21 08:20 更新





元カレ .
 俺らってさ…、何の為に恋人で居るんだろうな笑 

amu .
 …えっ、?? 



 元カレに、別れ話をされたあの日は、
 久しぶりの定時退勤で、一緒に過ごせるもんだ…
 と、勘違いしていた。


amu .
 何の為…って、?? 



 何の為だろう。
 あの時、私にも、それが何の為か分からなかった。



元カレ .
 …俺さ、ちょっと疲れたわ。
 あなたの下の名前には、俺は合わない。 
元カレ .
 頑張ってるあなたの下の名前は好きだけど、仕事より俺を優先して欲しかった…なんて、言ったら間抜けだよな笑

amu .
 …そんな事、!! 

元カレ .
 そんな事ないって?? 

amu .
 …うん、今日は一緒に過ごそうと思ってた。

元カレ .
 …もう遅えよ、俺をこんな思いさせたお前が悪いんだから。
元カレ .
 俺ら、別れよう。
 俺、もう次の女いるから。じゃあな。
元カレ .
 せいぜい幸せにな。 

amu .
 ま、まっ…て、、 



 がちゃんっ



amu .
 …   



 いくらなんでも、ひどい。
 …って、そう思ったのだけは、
 今でも明確に覚えている。



amu .
 …っ…、泣 



 声を押し殺して泣いた。
 2人だったからよかったこの家は、
 1人じゃ寂しくてたまらなかった。


. ?
 「もしもし、電話なんて珍しいやん。どしたん?」   

amu .
 『ふ、わ…くっ…ぅ、泣』 

fw .
 「…え、なん、ぇ?」 

amu .
 『ふられた、泣』 



 リビングへ繋がる廊下で、
 スーツを着たまま泣いたのは、初めてだった。
 そうしているうちに、居てもいられなくなって、
 ふわっちに電話を掛けた。



fw .
 「ふられたっ!?」 
fw .
 「ちょっと待っとって、今からあなたの下の名前ちゃん家行く」

amu .
 『…うん、はやくきて、さみしい、泣』 

fw .
 「電話繋いどく?」 

amu .
 『うん…、泣』 



 元々そこまで仲良くなる様な関係じゃなかった。
 そんな筈の彼に甘えたのも、これが初めてだった。



fw .
 …は、家賃もあなたの下の名前ちゃんが全額払ってたん!?

amu .
 …うん、そうだよ? 



 すぐに彼が来て、彼の話を話していると、
 驚かれる事が沢山あった。



amu .
 …おかしいの?これ。 

fw .
 いや普通におかしいやろ。それ同棲じゃなくて、居候。あなたの下の名前ちゃんの家って事やん。

amu .
 あははっ、笑
 張り切りすぎちゃった?笑 

fw .
 そういう事ちゃう。
 ほんまにおかしいんよ。 

amu .
 …そうなんだ、、 



 彼のお陰で、彼奴がヤバい奴って事にも気づけた。
 彼は友達として、多分これからも、
 私のサポーターなんだなって、
 薄々この時から思っていた。



fw .
 辛かったやろ?泣いてええよ、見てんの俺だけやし。

amu .
 俺だけでも実際に見られるのは嫌なんですけど笑 



 さっきはふわっちが来るからって泣くの辞めた。
 私、強がりすぎでしょ。情けない。元カレと一緒。



fw .
 もー、そんなんやから辛くなるんよ?わかっとる?

amu .
 わかんないよ、
 尽くしたいって思うの 
amu .
 できないなら私がやってあげたい 
 泣いてる姿を見せて心配させたくない
amu .
 そう思っちゃダメなの? 

fw .
 ダメじゃないんやけど、無理な時は無理って言わんとダメ。
fw .
 あなたの下の名前ちゃんはいくら自分が出来るからって、優しすぎなんよ。
fw .
 " もっと厳しくなって? "   

amu .
 …もっと厳しくなって、か。 



 なんか、本当に、彼が本来なら存在しないはずの、

  自分のお兄ちゃんみたいに見えてそれくらいの包容力があって

 変な感じもしたけど…、

 この時ふわっちに言われたこの一言に、

 そうなれる様にこれから生きていこうと思えた。

 明日からも、仕事頑張ろうって、そう思えた。

ReRe
ReRe
 fwは夢主ちゃんの恩人みたいなもんです 
ReRe
ReRe
 ちなみに次話で完結します 





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