第6話

F30 放課後、2人の勉強会2
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2025/10/18 07:33 更新
裕也side

「マジで、あなたって意外と勉強真面目だよな。」

そう言いながら笑うと、あなたはちょっとむくれた顔で「失礼だなぁ」と返してくる。

でも、その表情がまたかわいくて、つい笑ってしまう。


あなたの部屋。
小さい頃から何度も来たけど、最近は少し様子が違う気がする。

机の上には香りのいいハンドクリーム、壁には写真やアクセ。

――“女の子の部屋”って感じ。


それに気づいてから、なんとなく落ち着かない。

あなたが問題を解いてる間、つい視線が彼女の横顔に向かう。

長く伸びたまつげ、鉛筆をくわえて考え込む癖、ほんのり桜色の頬。

(やばい、集中しろ、俺。)
そう思っていたその時――

ポトン。

床に消しゴムが転がる音。
反射的に手を伸ばしたら、あなたの手とぶつかった。

重なった瞬間、時間が止まった気がした。
小さい手、あったかい。
ただそれだけなのに、心臓が一気に跳ねた。

「……ご、ごめん。」
慌てて手を引っ込めたけど、鼓動の速さはどうにもならない。

あなたは、少し恥ずかしそうに笑って「ありがとう」って言った。
その笑顔を見た瞬間、
――“あぁ、俺、たぶんもう完全に落ちてる。”
って、はっきり気づいた。

ただの幼なじみなんかじゃなくて。
隣で笑ってるあなたを、これからは女の子として見てしまうんだろうなって。

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