第66話

🌹アナタのために
201
2025/11/17 11:00 更新



















一瞬にして凍りついたように動きを止めて

シーンと静まり返った大きなミーティングルーム






表情だけは統一されてて

そこに居た人達は皆、驚いて

視線の先が同じ所に向いてた



ただ1人を除いては。





🐰
🐰
あなたっ、サイコーㅋㅋㅋ
(なまえ)
あなた
っ…!




ピクりと体が反応した




彼が私の名を口にしたことで

ほんのちょっとの懐かしさと

大半は "まずい" と言う焦りから




同僚
え?
同僚
今っ、えっ?!!



凍りついてたうちの1人が動き出したことで

現場の空気がガラリと変わった




(なまえ)
あなた
やっ、ちょっ…ちょっと!離れてっ!!



まずは自分に巻き付いてるものを剥がさなきゃ!


全力でグクの胸板を押してみる




🐰
🐰
どうして?嫌だよ!
やっと見つけたのに!!
(なまえ)
あなた
…///





私の全力はグクには微力だったようで

全然びくともしない





なんなら グクの放った言葉にキュンとして

顔を赤らめてしまった自分… 





(なまえ)
あなた
いやっ、あのっ、わたしっ……
(なまえ)
あなた
彼とは何の関係もありませんからっ!





グクが離れないなら

今、目の前で起きている事実だけは否定しておこうと

羽交い締めみたいに締め付けられてる

彼の腕の隙間から周囲の人に向けて

全力で否定してみるけど





女優
何でもない人に
そんなことしないでしょ…
(なまえ)
あなた
………………



無理だった。





同僚
えっ?なに?!どゆことっ?!!





何故か親友の目がキラキラと輝いて見える




絶対、好奇心から楽しんでるやつ…





(なまえ)
あなた
もうっ!グクっ、本当離れてっ!!





もう仕方ないって どうにでもなれって

とにかくこの状況だけ脱したくて

彼の名を呼んでしまった





彼の名を口にしてしまったら

2人で過ごした愛おしかった日々が思い出されそうで…



この3ヶ月間、考えないように

間違えても口に出さないようにしていたのに…





もう 今日は本当に最悪な日だ






🐰
🐰
嫌だよ。
あの手紙は冗談だって言わなきゃ
離してあげない!
(なまえ)
あなた
なっ…!
🐰
🐰
僕はね、別れたなんて思ってないから!
🐰
🐰
俺と別れようなんて
100万年早いよ?あなた
(なまえ)
あなた
………




きっと罵られて罵倒されて…

そう思って覚悟を決めて来たのに

とんでもなく検討違いだったようで

良いのか悪いのか変にホッとしたけど



自分の決意が受理されてなかった上に

事の発端が目の前に居る状況で

あの時の決意を揺るがしてはいけないって

私も意固地になる






同僚
ねぇねぇ!!
別れるとか別れないとかって…
同僚
お二人はさぁ…付きあっt
(なまえ)
あなた
ごめん!それは後で説明するからっ
同僚
ちぇっ…





周りに私と彼以外の人がいるなかで

今、こんな話をするのはどうかと思うけども

もう今しかないし 結果的に別れるならいいやって

ここで決着をつけるべく

なぜ私があんな手紙を残して去ったのか

説明しなきゃ納得してもらえないんだなって悟った






(なまえ)
あなた
あのね? グク…
あの手紙は本気だよ
🐰
🐰
……


(なまえ)
あなた
全部… あなたのためだよ…





やっとグクの腕の力が緩んだ





🐰
🐰
僕の…た、め……?
(なまえ)
あなた
そう…



今日はちゃんと言おう


ちゃんと目を見て…





(なまえ)
あなた
あなたのため





数ヶ月ぶりに見た彼の目は

悲しそうに驚いてた







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