自分が勝てると分かっている戦いはつまらない
だからと言って圧倒的強者との戦いもするつもりはない
死んでしまっては意味がないからね
他の執行官と戦いたいという気は無いと言えば嘘になる
執行官たちと敵対することがあれば、それはそれで唆るけどね
『強いのか』
ただそれだけ気になった
彼女、、、新しい執行官は女性なのか
新しい階位?
興味なさそうにしていた博士達も皆 道化を見る
正直言って道化のが第0位みたいな感じだと思ってた
新人か、あんま期待できないな
その後はいつも通りの退屈な会議だった
後日
スネージナヤパレスに来るみたいだったし挨拶しておこうかな
少し歩いていたら一人の少女を見つけた
服がファデュイのものじゃない
ファデュイで服装が自由なのは執行官だけのはずだ
彼女が第0位か?
聞いてみよう
あたりだ
どこにでもいそうな大人しい子だな
第0位って言うから強いのかと思ったんだけど、
今のところそんな感じはないな
素直だな
話せば話すほど本当に執行官なのか疑えてくる
想像ではいかにも強そうなゴリラが来る予定だったんだけどな
真逆なお嬢様っぽいのが来たな
ゴリラの対義語ってお嬢様なのか?
ヤバ どーでもいいこと考えてた
そう言って小さな紙に書かれたメモを指差す
女皇陛下の所に行くってことは邪眼を貰うのかな
あ、神の目付けてるか見るの忘れてた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!