第11話

お願いします。
322
2026/02/25 23:56 更新
早原side


別に、ズルしてる訳じゃないし、


ただ、耳がいいだけ。





それを話すだけだけど、


今まで普通のフリをしてたのに




それを明かすのって







恥ずかしいというか、

罪悪感というか。








それに、、





いいや。


ただ、言うだけ。

大丈夫。





ガチャ))
あなた
お待たせしました〜、、、



あなた
何してんの?



なんか、甲斐さんがベッドの上で正座してる


kai
あ、全然待ってない、、、です

しかも、なんか敬語だし
あなた
なぜに正座?
kai
ま、「待ってて」って言われたから


ほんとに、この人は



あなた
真面目かよ笑
kai
ごめん笑
甲斐さんと俺は同時に吹き出した


変に緊張してた俺は自分のベッドにドカッと座る。
あなた
えと、甲斐さんの質問に答えます
kai
は、はい
お願いします。
甲斐さんは崩しかけていた正座を

もう一度しっかり座り直した。
あなた
そんな、たいそうな話でもないんすけども
あなた
音が苦手はそうです。
他の人より耳がめっちゃ良いってだけです
kai
耳がいい、、、
kai
体調不良とかも、それが原因?
あなた
そうっすね
この人は優しい人だ。


凄い俺の表情を見ながら聞いてくれる。



あなた
他の人より音がずっと大きく聞こえるから
あなた
四六時中、スピーカーが耳元にあるって感じ
kai
それは、、、結構キツいね
あなた
まぁ、、うん
kai
じゃあ、日頃バレーしてる時とかもっと大変じゃない?
あなた
まぁ、大きい音とか同じ音に慣れれば
kai
花火大会とか、映画館みたいな感じか
kai
でも、それがずっと続くのか


あなた
だから、、、その、、

甲斐さんの目を気にしてしまう。


純粋にバレーボールをしてる人に

後ろめたい気持ちになる

あなた
コース読みとか、は、だいぶ、早く、、できる
あなた
目線とか、視線、だけじゃなくて、呼吸音とか、踏切音とかで読めるから、、
kai
マジ?
あなた
ッ、、

この時間が嫌いだ。

人に自分のことを教えるこの時間が。



俺は別にズルしてる訳じゃないしッ

でも、


「あぁ、だからか」




って顔されるのが、


安心したような、ほっと息を吐くのが



才能の差だねって、諦められるのが


俺は別にッ


あなた
だから、そのッ
レシーブが上手いんだよな、俺笑


この説明も何回もした


それで、こうやって笑うと


相手は安心して、俺を諦める




kai
すごいね!!
あなた
っ!
kai
あ、ごめんデカイ声出しちゃった
あなた
いや、大丈夫
kai
コース読みが上手いのはそういう事だったんだ
あなた
ッ、、、そうそう笑


甲斐さんも、そういう人達と一緒か


次世代エースも、

つまんない人だ。


kai
なんか、さわくんって凄い頭で考える論理的なプレースタイルだなぁって思ってたけど



「なんて言えばいいかな、えっとー」って、

甲斐さんが唸り始めた。
あなた
だけど?
kai
感覚とか、全部使って戦ってるんだね
意外と泥臭くレシーブしてるんだなぁって笑
あなた
泥臭くって

初めてそんな言葉言われた

あなた
褒めてんの?貶してんの?笑
kai
え、あ、貶してる訳じゃない!
褒めてる!
あなた
っくく笑
分かってるよ笑
kai
ほんとに!褒めてる!
あなた
分かってる笑
うるさい笑
kai
ごめんっ💦
あなた
はいっ、こういうことでしたー
俺の秘密ー
kai
おぉー?ぱちぱちぱち👏
kai
この事を他に知ってる人は居るの?
あなた
グレベアの人くらいかな。
他の人には言ってない。
kai
そっか。
他の人に言わない方がいい感じ?
あなた
まぁ、隠してるわけじゃないけど
相手する方が面倒じゃん
kai
そう?
あなた
ご飯時間に俺に気を使って全員黙食とか嫌でしょ?
kai
、、、

正直だな。この人
あなた
そういう事。
kai
じゃあ、俺はどうすればいいとかある?
あなた
や、別に、甲斐さんはいつも静かなんで
自然体で居てください
kai
あ、はーい笑

プリ小説オーディオドラマ