第5話

呪術界に最強が降臨しやしたァァア!!!
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2023/12/01 14:02
NO side
いつもと変わらない呪術界。今日も五条悟と夏油傑、そして家入硝子は呪術高専に登校した。
さとる
さとる
傑、今日俺ら任務入ってない……よな?
すぐる
すぐる
あぁ、大丈夫だ
さとる
さとる
いや、あんなバケモノと戦えるかよ……キモいし怖いし
すぐる
すぐる
平気で人を殺すから私達もいつ殺されるか分かったものじゃない……
本来ならば「最強」となるはずだった五条悟と夏油傑は、「最弱」だった。
人間と戦うことはまずできない。術式を使いこなせるかと訊かれたら答えはNOだし、体術できるかと訊かれたら、これもまたNOだ。
呪霊と戦うなんてのはハードルが高すぎて潜れもしない。
そんなことを隠したり誤魔化して生きて来たせいで、4級にも関わらず任務に行かされる。
普通に叫びながら逃げるだけだが。
任務の度にどうやって生き残るか相談しているし、初対面では家入と話すこともできなかった。そして普通に怪我をしまくる。虫如きで叫び散らかす。どうしようもない最弱コンビだ。
さとる
さとる
あ、そういえば
すぐる
すぐる
さとる
さとる
夜蛾センが電話してるとこ聞いちゃったんだけど、転校生来るらしい
すぐる
すぐる
………それは本当か?
さとる
さとる
おう、本人が転校がうんたらかんたらって言ってた
すぐる
すぐる
その人が強くありますように……
さとる
さとる
あわよくば守って欲しい……
家入 硝子
家入 硝子
お前らほんとクズだよな
さとる
さとる
しょ、硝子サン……
すぐる
すぐる
何も言い返せない……
家入 硝子
家入 硝子
お前らガタイ〝だけ〟は良いんだから強くなれよ
最弱コンビ
怪我するの怖い……
家入 硝子
家入 硝子
………チッ
(なまえ)
あなた
つーわけで、あなたの名字あなたの下の名前です。よろしくお願いします
教室に入って来たのは紫がかった髪と眼をした美少女。あまりの美少女に、最弱コンビは息を呑む。
家入 硝子
家入 硝子
女子じゃん、私は家入硝子。よろしくー
最弱コンビが声をかけれない中で一番にあなたの下の名前に声をかけたのは家入硝子だった。女子だからという理由で仲良くなれそうな気がしたのだろう。
(なまえ)
あなた
よろしくです
早速あなたの下の名前が家入に対して少し身内ノリした。意外とフレンドリーかもしれない、と思った最弱コンビも挨拶することにした。
すぐる
すぐる
私は夏油傑。よろしくね、あなたの名字さん
嫌われないように笑顔で接する。これに対するあなたの下の名前の返事が、
(なまえ)
あなた
あ、はい
これだけだ。
すぐる
すぐる
(え、何かいけなかったか!?初対面でタメ口はやはりまずかったか!?今すぐ敬語に直さなければ、死ぬ!!見るだけで分かる、この呪力量……悟や私より上……当たり前か……!!)
さとる
さとる
………五条悟、よろしく
(なまえ)
あなた
はい
またもや「よろしく」すら貰えなかった。
さとる
さとる
(言葉が出てこなかったッ!!!つーかこの人呪力量すごくね!?俺と傑より上……しかも術式エグいって!!!だいたいの術式の相性最悪……故に最強!!!絶対に仲良くならなきゃ……死ぬ!!!まずは敬語から始めるか……)
必死に生き残る術を考える最弱コンビ。
一方、あなたの下の名前は……
(なまえ)
あなた
(初対面で「あ、はい」とかはまずかったかな〜。もし蒼とか来たらアクアマリンに変えよ。青いし)
と、考えていた。
















ここから始まる、最強の肩書きを背負うことになる少女と、これから強くなる男たち、それを見守る少女の物語だ。

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