第64話

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2025/04/20 09:00 更新
-藤井side-

俺の今日の計画。

それは、夕日を見ること。


天気、晴れ。

気温、ちょっと寒いけどしゃあない。

時間、ぴったり。


公園について、少し待ったら夕日が見える…はず。
ふじい
ほんまに寒なったらすぐ言うてな?
あなた
大丈夫やって。カイロ3つ貼ってん。
ふじい
…3つも?
あなた
あと、これも。
つないでない方の手に持たされたのは貼らないカイロ。

準備よすぎやな。
あなた
もう1個あるからあげる。
ふじい
…寒がり?
あなた
念のため。外歩くんやったら冷えるからって。お母さんがくれた。
お母さん、グッジョブ。

お礼言わんとな。
あなた
私に対してみんな過保護やからね。
ふじい
愛されとるね。
あなた
そやね。問題たくさんの娘やからね。迷惑かけっぱなし。
ふじい
その分、親孝行したらええんちゃう?
あなた
うん。そやね。これから、たくさん返したい。
そう言うとる顔は、階段で初めて話したときと大違い。

キラキラしとる。

強くなったな。
あなた
で、公園に何があるの?
ふじい
え?なんのこと?
あなた
何で公園に連れてきたかったの?
ふじい
あー…ね。まだ秘密。
あなた
じゃ、楽しみにしとく。
ごまかすの下手くそやな。

どうごまかすのが正解かわからんな。

公園について、あいとるベンチに2人で座った。


日没まであと40分くらい。

夕焼けが発生するのはそろそろ…のはず。

見えへんってことあるかな?
あなた
ふふっ…そうゆうことね。
ふじい
えっ?
あなた
全部声に出てたよ?
ふじい
……マジか。
あなた
夕焼けが見たかったんやね。
ふじい
おん。あなたとここで見たやん?もう1回、一緒に見たかってん。
あなた
そっか。もうちょっとで見れるはず。天気もええしね。
ふじい
おん。
なんでカッコつかんかな。

ダサくて泣けてくるわ。
あなた
ダサくないよ。
ふじい
え?
あなた
流星はカッコいいよ。
ふじい
そんなこと…
あなた
あるの。私にとって、流星は最高にカッコいいよ?
ふじい
ほんま?
あなた
うん。ほんま。
思わず抱き寄せた。

かわいすぎやろ。
あなた
流星にとって、私はかわいいの?
ふじい
おん。今ごろ気づいたん?
あなた
ここ最近、ずっとそうやって呟くから…
ふじい
えっ?
あなた
無意識なの?すごいよ?
ふじい
…おん。そんな言うてるつもりないで?
あなた
流星、おもしろい。
そんなに心の声漏れとるんか?

いつもかわええで溢れとんねん。

ほら、今も。

真っ赤な顔で照れとるあなたは誰よりもかわええ。

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