12月24日はクリスマスイブ、受験を前にした学生や社会人は楽しむなんて前提が当て嵌まらない者も居る。
実際、来宮厘は仕事を受けたクリスマス限定のHPにバグが発生し、その対応に追われていた
時計を見ると短い針は10時を示していた。あと少しで山場は越えられると予想して、一度眼鏡を外し目頭付近を押さえた。数秒が経つと眼鏡を掛け直し言語プログラムを再開した
12時を示した時計を見たのはバグ対応が終わった、つまり山場を越えたあとだった
不意に窓の外へと視線を向けると外は闇に染まっているだけで、例年通りのホワイトクリスマスは今年も見れないと思うものの特にホワイトクリスマスに拘りがある訳ではないため大した意味は持っていなかった。
そんな時だった。デスク脇に置いた携帯が震えた
画面に映し出された名前は「赤葦京治」だった
通話を繋げると無表情気味だった顔が優しい表情に変わり、声を出した
通話越しに息の詰まった音がした気がして、その後直ぐに「俺も好き、ですよ」そう小さく返ってきたその後は他愛のない話を少しして、おやすみと言って通話を終えた
25日は自宅で京治と一緒に夕飯を食べ、プレゼントを渡したりなどして楽しく過ごした
照れながらも渡してくれたプレゼントは大切に使うと誓った












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!