俺は昔は黒髪に犬耳だった
アニメと漫画が大好きでいわゆる
陰キャオタク
中学に入る頃髪を染めた
陽キャになるために
それでも陽キャらしく動ける訳もなく
ただ毎日悩んでた
自分はなにか。何がしたいのか。
そのまま1年が過ぎ、なんて無駄な時間を過ごしたんだろう
そんな中、小学校で一緒だったあなたが変わった
親の事で吹っ切れたのか明るくなった
あなたがあなた自身に自信がついた様に見えた
正直羨ましかった
あなたと隣の席。授業中。
ただ独り言で呟いた
その日の休み時間
あなた聞かれ、理由を話したらあなたはこう言った
それ以来声優になりたいと思った時、女性を好きだと思った時
相談をした
元々あなたとるぅとくんにはくん付けで呼んで欲しいと言っていたから女性を好きだと思ったと相談した時は驚かれないと思っていたけど
驚かず真剣に答えてくれた。
それを全て従う訳でもないが参考にした
だからあなたは俺にとっては尊敬の的なんだ
自分の思いをそのままぶつけ
失敗を恐れず進めるその姿に
だから俺は…
渡した時そう言ったんだ
まぁ覚えてないか
なんか、赤犬さんを見てると
寂しくなってくる
なんでだろ…
フワッ グラッ
バタン
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!