アンケートの結果
ポケ・かに 36%
皆様、投票ありがとうございます!!🙇
ぽけ君(ポケカメンさん)、かにちゃんの死ネタです。
ご注意ください
こちらの小説はフィクションです。
実際の団体や建物、地域などは一切関係ありません。(今までも、これからも)
それでは!
逝ってらっしゃい
俺達は今日、撮影外で6人での旅行に来ている!
俺はいつも通り、サリーのサングラスを頭に乗せて、みんなの後ろを歩く
目の前のみんなは、すっごいはしゃいでて、ちょっとうるさい…
でも、それもまたコイツららしさなんだなって思ってる。
お店が道の両側に建ち並び、沢山の観光客で賑わうここは、京都の清水寺!!
おい、誰だよ…しみず寺って言ったやつ…
まいたけにみんなが群がる。
いや、飯屋探そうよ
in 蕎麦屋
俺が箸を置くと、続けてかにちゃんが箸を置く。
いや、俺達が早いんじゃなくて、さくらが遅いんだよ…
俺達は蕎麦屋を出た後、少し早めにホテルへ向かう。
俺が受付けを終わらせて戻ると、明らかに人数が足りず、2人が荷物番をしていた。
かにちゃんは苦笑いを浮かべる
そして俺達は、3人でため息をついて、息を切らしながら荷物を6人部屋へと運んだ。
全部運んだけど…みんな何入れたらこんなに重くなるんだよ…
まぁ、俺のも充分重いけど…
そう言って俺達は、さくらを見送った。
俺達2人は、いつもはしないような話を、静かに続けた。
そんな時、事件は起きた。
『ザザッ…緊急避難警報ッッッ!!建物内、6階にて火事が発生しました!!皆様、落ち着いて、すぐにお逃げください!』
流石に動揺した。
かにちゃんは窓の外を見て、更に慌てだす
すぐに分かった…
俺達の泊まるホテルは、9階建てで、その9階に泊まる予定だった
そして今、6階で発生した火事が、すぐそこに来ていた。
かにちゃんと一緒に部屋を飛び出す
一目散に走り出してすぐ、誰かの声が聴こえた。
明らかに小さい子の泣き声だ。
確かに、この騒動で泣き声が聴こえることは、何らおかしくない。
だけど、俺は確かにそこから聴いた
それは、一つの部屋から鳴る声だった。
俺達は、顔を見合わせて、その声が聴こえる部屋へ飛び込んだ。
部屋に入ると、まだ言葉もままならない様な小さな男の子が座り込んで泣いていた
そして、母親らしき人はいなかった
俺は、男の子を抱き上げる
かにちゃんが、風呂場やトイレを確認しに行く
そして、その間に俺は、ドアの外を見に行った
だが、ドアの直ぐ側では無いものの、廊下は両側とも火で挟まれていて、今にもここまで来てしまいそうだった
俺達はもう一度部屋に戻り、窓を開ける
だが、9階ということもあり、流石に飛び降りるのも、子どもだけを降ろすのもかなり難しかった
下には何台も消防車が止まっていて、どうやら俺達に気づいた様子だった
消防車がはしごを伸ばすが、それは9階まで届かず、まだ危険な高さだった
俺はひたすら考えた
そして、一つの案が浮かんだ
俺は、できるだけ窓に近い位置に男の子を降ろし、ベッドのシーツを剥がし始める。
かにちゃんがバスタオルを3枚持って戻って来る
俺は、その端同士をできる限り強く結ぶ。
すると、かにちゃんも布同士を結び始める。
そして、全てを結び終わり、男の子を毛布で包む。
毛布に少しの隙間を開けて、それをロープでグルグルと巻いていく。
かにちゃんは、窓から身を乗り出して、大声で叫んだ
ハッキリと、一つ一つの単語が分かるように区切って叫ぶ。
俺は、ロープをグッと掴み、男の子を窓の外へ降ろし始める
すると、後ろでかにちゃんもロープをを掴む。
すでに部屋の扉は火で塞がれて、中には煙が立ちこめていた。
はしごで上がってきた人が、毛布で包んだ男の子を受け取り、ロープを外した。
消防の人が叫ぶ
でも、もう後ろは火の海
このロープで逃げようにも、2人じゃ逃げられない
結びつけたとしても、体重に耐えられないだろう
俺は、かにちゃんと目を合わせる
少し悲しげな表情だが、俺と目が合うと、仕方ないよと言わんばかりの笑顔を見せた。
俺が叫ぶと、心配そうに一旦はしごを降ろす
これで良いんだ
こちらに笑顔を向けながら、かにちゃんは部屋にあったメモを差し出してきた。
俺達は既に煙が立ち込み、火が近づいて来ている部屋の中で、ひたすらメモに、文章を書いていた
メンバー全員…、ほんこんさん…親しい人…
全員、一文ずつくらいしか書けないけど、それでも書き続けた。
かにちゃんも横で何枚も書いていた。
2人共、息を荒くして、泣きながら書いていた。
俺達は、近くにあった枕からカバーを外し、そこに大量のメモを入れた。
窓から外を見下ろすと、消防車がまだ沢山いて、こちらを見上げる人達も沢山いた。
そして、俺はその中に他の4人も見つけた
俺達は互いの顔を見合わせ!いつしか笑っていた。
俺は、わざと4人が見えるように、窓から出来る限り身を乗り出し、手を降ってからカバーを投げた。
そして、すぐに中へ引っ込んだ
…引っ込んだと言うか…力が抜けて、崩れるように床に座り込んだ…と言うのが正しいだろうな
窓の外から叫ぶ4人の声が聴こえる。
あぁ言うの聴くと、返って冷静になるんだよなぁ…
まぁ、既に冷静だけどw
とか言いながら、俺はかにちゃんの手を握る。
『窓から飛び降りれば助かるかも』なんて誰しも思うはずだ。
でも、ホテルの窓は小さくて、肩と頭を出すのが限界だった。
だから、小さな子供は逃がせても、俺達は逃げられない。
かにちゃんが頭と口を片腕で押さえる
一酸化炭素中毒の症状が出始めているみたいだった
実際俺もかなりキツい…
頭痛…吐き気…目眩……と言うより…、意識が朦朧とする感じ
かにちゃんの呼吸が弱くなり始める。
俺は、かにちゃんの手を、全身に残る力を込めて、ギュッと握る。
お前らと過ごした日々…すっごい楽しかった…
充実してた…
また、来世で…
最後に、かにちゃんが俺の手を強く握ったのを堺に…
俺は意識を手放した。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。