あの日からあなたとたくさん出かけた
カップルらしいこともたくさん
放課後残って教室で暗くなるまで一緒にいて
制服でプリクラ撮りに行って
幸せ以外何もなかった
たまにあなたの口からたっくんの名前が出てくる
まだ好き?って聞こうとしてやめた
あなたと2人で話してる時、
たまに視線が俺から外れる
その先にはいつもたっくんがいた
でも多分あなたはたっくんを見てるってこと
気づいてない
俺ばっか好きみたいじゃん、、
気にしないようにすればするほど頭から離れなかった
そんなことを考えていると
あなたはさっきまでと違う表情を見せた
2人は何気ない会話をしながら歩いていく
たっくんだけじゃない
俺の知らないあなたを、はやとはたくさん知ってる
幼馴染だから当たり前なのに
こんなことで嫉妬して
自分でも呆れるくらい余裕がなかった
それからも俺たちは付き合い続けた
花火大会にいったり、体育祭で笑い合ってたり
楽しい時間はたくさんあったはずなのに、
あなたと過ごす時間が増えるほど
俺は彼女の些細な表情や視線が気になるようになった
楽しいはずの時間も、どこか息苦しかった
あなた side
声を聞いて、何を言われるか予想できた
今も好き、
その言葉に嘘ひとつないのがわかる
こんなに苦しそうなりゅうきの表情を初めて見た
りゅうきはあなたに話す隙さえも与えないくらい全部を吐き出した
りゅうきを引き止めることすら許さないようだった
私はしばらく言葉が出なかった
そう言うしかなかった












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!