学校からの帰り道。
雨の匂いが街に漂っていて、空気はじめじめしててちょっと気持ち悪い。
水たまりに映る街灯の光を二人で一緒に傘に入って歩く
俺がちょっと濡れてるのに気づいたロウが傘の端をさりげなく俺の肩までかかるように調整してくれた
ロウ「大丈夫か?濡れてるぞ」
低く響くロウの声に、俺はドキッとして思わず顔をそむけた
ライ「…だ、大丈夫」
照れてしまった俺を見て、ロウはにやっと笑った。
ーーー
そこから少しすると、さっきまで降ってた雨が上がり傘もささなくていいようになった
ライ「雨、やんだ」
ロウ「やっと手繋げる」
そんなことを言ってから、すっと俺の手に触れて指を絡めてきて、距離はぐっと近づく
付き合って半年以上経つけどやっぱりなれなくて俺の心臓は跳ねる
手と手が軽く触れただけで、胸の奥が熱くなるのを感じる
ロウ「…可愛いな」
耳元で囁かれ、俺は思わず肩をすくめて頬が熱くなった
俺が少し後ろに下がろうとすると、ロウは繋いでる手を自身の方に引いた
ロウ「…逃げんな」
俺が逃げるからって手を解いで腰に手を回してまた、ロウの方に寄せられた
ライ「もぅ、逃げないよ…」
ロウ「そうか?まぁ、離さねぇけどな」
そう言ってまたぎゅって引き寄せられる
俺はその手がどうしよもなく好きみたい












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。