第12話

滾り
101
2025/10/19 12:59 更新


千切side


千切豹馬
……


久遠が裏切って12対10

スコアは4対3で俺たちチームZが負けている

けど潔が1人で前に出た

千切豹馬
……

何やってんだ…アイツは…バカなのか…?


そんな潔を見てか、チームZ全員がボールに向かって走る

俺はその場に突っ立っていた


やめろ潔…

そんな ギラついた眼で…ボール追っかけてんじゃねぇよ…

そんな風に____________


自分を信じてサッカーをするな…





潔世一
千切!!!ボーッとすんな拾え!!
千切豹馬


俺に向かってきたボール

それをトラップして拾う

千切豹馬
あ…


けど俺は動けなかった

それで、潔に肩を掴まれる



ガッ!!!



潔世一
どけ!!!!


その言葉と共に、後ろへ振り払われる

俺は腰をついた































































千切豹馬
俺に「どけ」だと…?フザけんな…


このまま負けりゃ終われるのに…サッカーを諦めて楽になれるのに…

サッカー諦めて楽になれるのに…

ああクソ…なんで俺は____________




………そうか…

潔 お前は________





あの時の俺と同じなんだ

世界一になれるって信じてサッカーに全てを懸けてた

あの時の…




俺は何を怖がってる…?


天才じゃなくなること…?


この右足が壊れること…?


2度とサッカーができなくなること…?



本当はそんなこと全部…どうだってよかったんだ…







失くしちゃいけないのは 


信じなきゃいけないのは__________


おまえを見て熱くなってる


この俺の滾りだ____________





もういい…


壊れるなら壊れろ


これで最期でもいい…


千切豹馬
フゥ


行くぞ右足




ダッ!!




世界一のストライカーは俺だ!!!





潔世一



出せ潔!!!





ドッ






潔は自分とは真反対の敵しかいない場所にパスをした


久遠がボールに触ろうと走る






けど…俺なら


届く!!!


久遠渉
っしゃークリア!!終りょ…


千切豹馬
どけ



ブチ抜け!!この滾りに従え!!!


久遠渉
何だその俊足スピード!?お前隠してやがったのか!?





ボゥッ!!!



久遠渉
止めろ…止めろぉぉ!!




















久しぶりだ…


フィールドを蹴って…スピードにのってく…この感覚


天才だとか… 2度とサッカーができなくなるとか


そんなことの前に 


初めてサッカーをしたあの日の


あの快感____________




"誰かをブチ抜く”!!


それが俺のサッカーの全て


俺にしか味わえない快感だ!!!




ドッ!!




五十嵐栗夢
何やってんだ千切アイツ…!?
雷市陣吾
まさか…自分の出したパスに…!?
雷市陣吾
自分で追いつく気か…!?



鰐間計助
止めてお兄!!



これだ…これだったんだ__________


ブチ抜くこの瞬間だけ俺は俺を信じていられる!!!


潔世一
行けぇ!!千切!!



加速しろ!!もっと疾く______ただ熱く!!


ただ真っ直ぐに!!!




バッ!!!



もう一度  夢を_________!!




























































(なまえ)
あなた
いける!!頑張って!!千切さん!!!

















































































千切豹馬


百合野さん……



























(なまえ)
あなた
『夢を失うことよりも夢を諦める方のが』
(なまえ)
あなた
『苦しくて…』
(なまえ)
あなた
『悔しいんだよ』

















(なまえ)
あなた
『"チャンス”を逃したらダメだよ』



















































千切豹馬
フッ



あぁ…わかったよ、百合野さん


すぐそこから声が聞こえた


見ててくれ


俺を________



千切豹馬
っ!




もう一度 世界一になるために…


俺は




サッカーがしたい____________!!









ピピーッ!!!!




千切豹馬
うおらぁ!!!




見ろ潔!見ろお前ら!


これが______千切豹馬だ!!!













試合が終わった後、チームWの奴らが久遠を蹴っていた


声が聞こえたかと思って見てみたら、百合野さんが鰐間を止めていた


したら、鰐間は百合野さんの腹に蹴りを入れていた



千切豹馬
アイツら…!


俺は止めようとそっちに走ろうとした


俺だけじゃなく、潔や國神も行こうとしていた


けどそれはできなかった



(なまえ)
あなた
…いい加減やめてください
(なまえ)
あなた
聞こえないんですか?貴方達の耳は機能していないんですか?


百合野さんの雰囲気が変わった


前に聞いた敬語じゃなくて、イラついているような話し方


(なまえ)
あなた
…まず聞いた情報を鵜呑みにして信じることが悪いんだよ
(なまえ)
あなた
勝ちたければ自分達の力で勝て


百合野さんは冷たい目で鰐間兄弟を見つめていた


(なまえ)
あなた
よくここまでサッカーしてきたね
(なまえ)
あなた
元スポーツマンとして恥ずかしいよ



それを聞いて鰐間が百合野さんを殴ろうとする


潔世一
やめろお前ら!
 


それを潔が1番早く止めた


そして國神も鰐間兄弟を止める


その隙に久遠は部屋から出て行った













































千切豹馬
百合野さん…大丈夫か?



その場に座り込んでしまった百合野さんに目線を合わせて、なるべく優しく話しかける


(なまえ)
あなた
あぁ…千切さん
(なまえ)
あなた
大丈夫ですよ、全然
千切豹馬
いやそんな風に見えねーよ…
千切豹馬
顔も腹も…痛いだろ…
(なまえ)
あなた
……大丈夫です、慣れてますから



慣れてるって……


男の蹴りと拳だぞ?


痛くないはずがない


しかも…奴らより年下の女の子だ


痛いだけじゃない


きっと…怖かったはずだ


千切豹馬
慣れてるって……
千切豹馬
いや…とりあえず手当てしなきゃだな…
千切豹馬
医務室まで行くか?
(なまえ)
あなた
…そうですね…お腹に湿布貼ってきた方がいいかもです
(なまえ)
あなた
でも大丈夫です、仕事が終われば部屋で勝手に貼るので


いや…ダメだろ


仕事の後ってことは仕事が終わるまでずっと腹も顔も痛いってことだ


百合野さんは俺に風呂を勧めてくる


千切豹馬
行くわけないだろ、俺も医務室着いてくわ
(なまえ)
あなた
千切豹馬
怪我ってすぐに手当てした方がいいから
千切豹馬
仕事の後なら、前みたいに遅い時間になるだろ?
千切豹馬
だったら今最低限の手当てした方がいい
(なまえ)
あなた
…………
千切豹馬
後でつらいのは百合野さんだぞ
(なまえ)
あなた
…………
(なまえ)
あなた
……わかった


あ、納得してくれた


(なまえ)
あなた
…ですが、先にシャワーをしてきてください
(なまえ)
あなた
あれだけ走ったのだから汗もたくさんかいているはずです
(なまえ)
あなた
…扉の前で待ってるので……
(なまえ)
あなた
…それでいいですか?


百合野さんは上目遣いに俺を見る


俺のことは…後回しでいいのに…


千切豹馬
…オーケー、爆速でシャワーしてくるから
千切豹馬
はい、一旦立てる?


百合野さんに手を差し伸べる


百合野さんは優しく俺の手をとった


なるべく、体に刺激を与えないように優しく手を引いて立ち上がらせる


(なまえ)
あなた
…ありがとうございます
千切豹馬
よし、じゃあ俺は先に行くから

 

早歩きでロッカールームに戻る


百合野さんには言いたいことがある

だからその前に百合野さんの体を第一にしなきゃいけない


あんなに体を張って久遠を守ったんだ


あの行動は普通の女子にはできない



あの子は、もしかしたら


俺らが想像もできないような強い心を持つ

エゴイストなのかもしれない



未来かな
未来かな
アニメ寄りに書きました!
未来かな
未来かな
ノートにアニメのセリフを書いてたので時間がかかりました!

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