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│ 推薦のお知らせ │
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│ あなたの名字あなたの下の名前様、徐々学園は貴方が「スタンド」を、持っていることを耳にしました。│
│ 故に、我が徐々学園に推薦します。 │
│ 承諾するのでしたら、下記の日時に徐々学園にお越しください。 │
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│ 4月16日 9:30 杜王町○○ XーXーX │
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いつも通りの朝。
私の家のポストに、こんなものが入っていた。
あなたの名字あなたの下の名前『…?』
なんだこれ。
とりあえず霊夢の家に直行。
私の故郷は「幻想街」と言われている。
なんとも、住みたい田舎ランキングで堂々の1位だったのだ。
特に景色が素晴らしい。電波は入りにくいが、それを気にさせないほどの美しさが有名。
そんな街の名所のひとつ、「博麗神社」。
昔から桜の名所とも知られ、春になると外の世界だからか参拝客が激増するので、巫女が大喜び。
今日はあまり参拝している人はいないみたいだ。空いている。
あなたの下の名前『霊夢、なんかポストに入ってた。』
霊夢「はぁ?そんなん捨てときなさいよ。」
あなたの下の名前「えー、でも…」
そんな中、ひとつの影が私を覆う。
魔理沙「お〜?お前らなにしてんだ?」
霊夢とは腐れ縁、私とは大親友(魔理沙曰く)の霧雨魔理沙が箒で浮かんでいた。
霊夢「あっ魔理沙!この前私のお饅頭食べたの覚えてるからね?!」
魔理沙「すまんすまん、香霖堂から売れ残りの煎餅と玉露貰ってきたから食おうぜ!」
霊夢「許してあげなくもないわよ?!もう私の食べないでよね…」
魔理沙「ほほぉ〜?この手紙からは「幽波紋」の気配はあまりしないな…印刷だぜ。」
あなたの下の名前『そうよね…私は行きたい。』
魔理沙「…まぁ、スタンド使いの知り合いは流石に私にもいないしな…
寂しい思いばっかさせてきたし…だとさ、霊夢さん?」
霊夢「却下!!!!!!mgmg」
魔理沙「お前は変なところで過保護発揮すんなよ!
あなたの下の名前にもやっと、スタンド使いの友達が出来るかもしれないんだぜ?!」
霊夢「私たちが守るからいいじゃない!」
あなたの下の名前『で、でも…』
??「あらあら、うちのあなたの下の名前にも春が来たのね。」
霊夢「紫!ちょっとあなたの下の名前を説得してよ!アンタも行かせたくないんでしょ?!」
いつの間にか私の後ろから顔を覗かせたのは、八雲紫。私を育てた親のような人だ。
紫「…そうねぇ、できれば私たちが守ってあげたいのだけれど…」
やっぱり、ダメかな。
そう思い、俯き気味になってしまう。
紫「でも、私たちばっかり束縛するのも可哀想じゃあない?」
あなたの下の名前『…!』
魔理沙 (よく言った!!)
霊夢「で、でも…」
紫「…それに、あなたの下の名前のあなたのスタンド名も十分強くなってる。
同じような人と仲良くなってきなさい?」
あなたの下の名前『うん…!』
あなたの下の名前『…霊夢。』
霊夢「! …フン…」
あなたの下の名前『絶対に友達と帰ってくるから。霊夢のこと、だいすきだよ。』
霊夢「…帰って来なかったら、私の弾幕全部避けなさいよね。」
あなたの下の名前『ぅへ〜…』
to be continued >>
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。