「今日は少し冷えるなぁ....」
「おぉ、あなたは元気だなぁ〜!」
「もう、あなた、夜なんだからあまり大声ださないの!」
「そうだぞー近所迷惑だからな!達也!お前もだ。」
2人は少し呆れ気味に笑いながらそう私達を諭した
いつもの、何気ない日常だった。
そうなる筈だった。この先もずっと_____________
【コンコンッ】
「ごめん下さい!!!」
こんな夜更けにだれだろう?
そう皆んなで顔を見合わせながら母が叩かれた扉を開いた
「はいはい、今開けますね。」
「____っと、、、!!!」
母が扉を開けた先には軍服を着た男の人が手に何かを持ってたっていた。
分かりたくなくても、何となくわかってしまった。
私は一瞬、お兄ちゃんの方を見て、またその男の人へと視線を戻した
「召集令状を持って参りました!おめでとうございます!!」
頭を深々と下げながら赤く染まった一枚の紙をこちらに差し出してきた
あぁ、やっぱり。
ただただ私はその光景を眺めているだけでそれ以上は何も出来ず,考えることすらできなかった。
時間が止まってしまったようだった。
、、、いや、むしろそうであって欲しいとまで願ってしまっていた。
「よっ、と、」
お兄ちゃんは座っていた地面からそう軽く口に出して腰を上げるとその男の人の元へ早々と歩いていった。
「...ありがとうございます!精一杯頑張ります!!」
「達也、、おめでとう!!」
「良かったわね、達也(涙」
なんでだろう、、、
「.....あなた、お前からは何も言ってはくれないのか、?」
「そうだぞあなた!達也の門出だぞ!」
「何か言ってあげなさい、あなた。」
どうしてだろう。
「、笑)うん!ありがとうなぁあなた!!」

[わしゃわしゃ](頭を撫でる
どうして???なんで???
本当に意味が分からなかった。
なんで?どうしてそんなに嬉しそうな顔ができるの??
なんで?
お父さんお母さんは息子の死を嬉しそうに涙できるの??
どうして、どうして私は.......
お兄ちゃんの死の報告を祝っているの、、、???
「では、私はこれで!(ペコッ」
「はい、ありがとうございました。」
【ガラガラッ】
「いやぁ、ほんとめでたいことだ!」
「ですね、あなた。」
私は兄を見つめる。
兄は私を見て微笑んだ。
それはもう,本当に嬉しそうに....。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。