第26話

教科書の中身
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2024/07/19 08:00 更新
フィンside
あなたの下の名前ちゃんの部屋の扉を慎重に開けて中に入った。部屋の中には棚がいくつかと、ベッド、クローゼットや姿見があり、ランスくんが作っていたようなグッズや人形も少しだが飾られていた。
ドミナ・ブローライブ
うわ……すご
(それにいい匂いする…)
フィン
本当にすごいね……
(花の匂いかな??いい匂いだなぁ……)
ドミナ・ブローライブ
あなたの下の名前って鈍感すぎて本当に女の子なのか怪しく思えてたけど……こういうところは女の子だね…。
ドミナくんはテーブルの脇に置いてあった猫のぬいぐるみの頬を指でツンツンしていた。
フィン
フフッ……そうだね…綺麗な部屋だけど……あ、
ドミナ・ブローライブ
ん?どうしたのフィン?
棚の上にはあなたの下の名前ちゃんの家族写真が丁寧に写真立てに納められていた。あなたの下の名前ちゃんのご両親らしき人は優しそうな笑みを浮かべ、その真ん中で幼い姿のあなたの下の名前ちゃんも可愛い笑みを浮かべている。
ドミナ・ブローライブ
写真か……
フィン
……優しそうな人だね…。
ドミナ・ブローライブ
……幸せそう…。
(こんなに幸せそうな顔…見た事ない…)
フィン
うん……きっといい人達だったんだろうな…。
ドミナ・ブローライブ
あんまり人の部屋を見るのもあれだし、早く本借りていこう。
フィン
そうだね!!
あなたの下の名前ちゃんの机の上に並べられている本に近づいた。
ドミナ・ブローライブ
確か机の上にあるって言ってたよね?
フィン
うん、あ、これとかかな??現代社会って書いてある…。
ドミナ・ブローライブ
数学と科学、歴史なんかもあるよ。
フィン
教科書っぽいものは色々借りていこっか!!皆も気になるだろうし……
ドミナ・ブローライブ
そうだね。
フィン
(途中で兄様も呼んでから皆のところに行こう…。)
ワースside
フィンとドミナが戻ってきて数十分皆であなたの下の名前の教科書を見ていた。言葉は何となくわかるが、内容は半分程度しか分からず苦戦していた。
ワース
やっぱり文化とか色々違うと解読すんのも難いな〜
セル・ウォー
(この歳になって勉強する羽目になるとはな…めんどくさい。)
フィン・エイムズ
科学とか物理とか…多すぎて頭が痛くなりそうだよ…😭
レイン・エイムズ
数学ならまだ理解できそうだな。
ドミナ・ブローライブ
情報処理とか、パソコンとか……
レヴィ・ローズクォーツ
エクセルってなんだ??そもそもにパソコンってなんだ??
ロヴィ・ローズクォーツ
携帯電話ってあなたの下の名前ちゃんが持ってたやつかな??通話ができるなら伝言ウサギみたいなものかな?
アビス・レイザー
本当にこの世界は凄いですね……魔法を使わずにここまでできるなんて…。
アベル・ウォーカー
歴史も大分長いものなんだね……僕たちが今いるこの国が日本というところなのは分かったが……地図を見ても他の大陸があるみたいだし、それに何より大きいね。
ワース
日本って国だけで47個もあるし更に細かくしたら土地だの川だの色々出てくんだな…
フィン・エイムズ
あなたの下の名前ちゃんこれ全部覚えてるのかな……
ドミナ・ブローライブ
流石にないでしょ……
セル・ウォー
アイツはバカだからそこまでの知能ないだろ。
アベル・ウォーカー
そこまで言うのはどうかと思うよ?
アビス・レイザー
そうですよ……
レヴィ・ローズクォーツ
ん〜まぁ、勉強とこの旅館のこともやってんだし、それなりの知識はあんじゃねぇか??
ロヴィ・ローズクォーツ
あ、ねぇこれ保健体育って書いてあるけど何かな??
ロヴィが1冊の教科書を手に取りペラペラとめくりだした。
フィン・エイムズ
体育ならやったことあるけど……
(マッシュくんが入ってからは魔法を使わずにやるのも教えてもらったし……)
ワース
まぁ、見てみようぜ?
保健体育にはこの世界の病気や人体のつくり、過去に起きた病名、体を動かすスポーツ等が書かれていた。もちろん子供ガキのでき方まで全て載ってあった。
ワース
…………これは…
(やっぱ女って大変なんだな…)
アビス・レイザー
アバ……アババババ
(か、体のつくりまでしかも…お、女子の!!)
アビス・レイザー
カハァッッ(吐血)
ワース
うぉ!?アビスがぶっ倒れた!!
ワース
(……いや、まぁ…女に耐性がないコイツには刺激が強すぎるか…)
レイン・エイムズ
………。
(まぁ、生き物だしそれぐらいはやるだろうな…)
アベル・ウォーカー
……ふむ…。
(子孫を残すために子を成すことは、やはり女の子に負担をかけるものなんだね…。)
ドミナ・ブローライブ
……////
(こんなの知らない……)
フィン・エイムズ
……////
(僕にはまだハヤスギル……)
レヴィ・ローズクォーツ
……////
(こんなの習ったことねぇよ!!)
ロヴィ・ローズクォーツ
……////
(俺も魔法医学で少し学んだ程度だけど……もう一度聞くっていうのは…恥ずかしいな……)
セル・ウォー
このくらいで照れるな馬鹿らしい!!
セル・ウォー
まったく、お前らはちゃんと教育を受けているのか!?
レイン・エイムズ
知識がないわけではない。
(カルドさんとライオさんに色々話聞かされたからな。)
ワース
いや、知識は多少あっけどよ…
(教育だって色々叩き込まれたしな……)
アベル・ウォーカー
まぁ、紳士としてこれぐらいはね…
(母さんが女の子の嫌がることは絶対にしてはいけないと言っていたからね。)
ロヴィ・ローズクォーツ
僕も魔法医学で少しだけなら……
(多分レヴィは魔法だけに専念しろって言われてたからあんまり知らないだろうな…)
セル・ウォー
……。
(コイツらはともかく、他は相当ウブだな…)
セル・ウォー
仕方ない僕が教えてやる。
しっかり聞けよ!!
こうしてセルの保健体育の授業が始まった。

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