雨上がりの路地裏に
靴音が静かに響く
レヴォルトは長い髪を一つに束ね
和服の袖をそっと押さえた
小さく息をつき、懐から銃を取り出す
漆黒の金属が、街灯の光を淡く反射した
けれど、その声に迷いはない
それを使う理由を
彼はとうの昔に自分で決めていた
廃ビルの中
ターゲットたちは金で雇われた護衛を数人
どこからか漏れた情報に怯えながら待ち構えていた
背後から響いた落ち着いた声に男たちは振り向く
次の瞬間
乾いた銃声が一つ
頭を撃ち抜かれた男が静かに崩れ落ちる
淡々と告げながらレヴォルトは一歩ずつ前進する
彼の動きには
「戦い」というより「作法」のような整いがあった
足音も、息遣いも、流れるように一定
銃口を向けるその姿は
まるで刀を抜く侍のようで
引き金を引く瞬間すら
どこか美しかった
逃げ惑うターゲットが階段を駆け上がる
レヴォルトは追うことなく静かに上を見上げた
銃を構え、狙いを定める
一瞬の閃光が煌めく
バルコニーの上で
ターゲットの体が崩れ落ちる音がした
小さくため息をつき銃をしまう
彼は懐から小さな布を取り出して
丁寧に手を拭った
血の跡を嫌うように
まるで日常の所作のように
インカムに片手を当てて
短く告げる
これまた短く
ボスの声が聞こえる
レヴォルトは深く一礼し
その場を後にした
アジトにて
大きな扉を開けると
そこには掃除をしている彼がいた
気がきく執事を前に
レヴォルトの頬に
小さな笑みが浮かんだ









![💜17時のスイッチ[完結]](https://novel-img-gcs.prepics-cdn.com/prcmnovel-tokyo-prod-converted-images/p/EOkNL2MhxNOnLeVbLBmpGszqo363/cover/01KDMET6R8CVT70D1RTK9AKTAJ_resized_240x340.jpg)


編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。