ガチャッ、パタンッ。
扉を開けて中に入るとマネージャーさんとアキラとセラっさんがこちらを振り向き一声かけてくれた。
あれ、渡会さんと風楽さんがいない。帰った?
すると後ろに、ぬっと誰がきたと思ったら頭に腕を置かれ、体重がずっんとのしかかってきた。
軽くスタッフさんも入れて3人で話しているとアキラもマネージャーさんと話が終わったらしく、こちらに歩いてきた。
あのマネージャーさん、確かろふまおのとこの人だったけ…?
やれやれとした感じでセラっさんに何か言ってるアキラを横目にしながらぼーっとしていると肩を叩かれたので振り向く。
ひょこり(?)と明さんの後ろから2人に少し笑いそうになる。
ぱっ、と少しパーカーを広げてシミの部分をみせ、質問に答える。
検索する為に携帯を取り出すと、ひょいっと誰かに取られた。
ふいっと目をアキラ逸らして、今月の残高を思い出す。
えーっと、カフェのバイト代入ったけど…あれは来月、今月のは…、、、まぁ、なんとかなるぐらいにはあったはず。
背後からの声にびっくりし、反射でパーカーを勢いよく声の主に向かって投げてしまった。ちゃんとパーカーは渡会さんに直撃してしまった。
やばい、やばいやばいやばいッッ!!
差し出されたパーカーを受け取る。
私、ジャンプスケア無理なんだよ…、気を抜きすぎてた……。
4人が話してるうちに回収した携帯を持って部屋を出ようとしたが、目の前の巨体に脇を掴まれて持ち上げられた。
まぁ、わかりやすく言えば高い高いみたいな感じだ。
セラっさんの首に腕を回して思いっきり引っ付き、手が離れた瞬間に腕を解き地面にスタッと着地する。
セラっさんのしょぼくれた反応に少し笑っているとアキラらしい優しい声が飛んでくる。
アキラにパーカーを渡し、荷物が入ってるバックを持つ。
パタッンと扉を閉めて歩きだす。
なんだか今日は濃い1日だったな〜。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。