【異空間 歪みの迷宮】

……さて。

レミリアの救出と、能力を取り返しに来たわけなんだけど…

この異空間は……ボクとリデルがいた場所とは、また違うところのようだね。

そうみたいだね。

なんだか、目が回りそうな感じで迷宮が歪んじゃってるよね。

……に……れか………るの?
!! あっちから、声が聞こえる。

レミリアかもしれない。行ってみよう!

レミリア! 無事か!?

ええ、なんとかね。

けど……ヴァベルに『運命を操る程度の能力』を奪われたから…

見ての通り、今の私は能力を使えることが出来ないわ。

あの魔法使い………レミリアの能力を奪って、なにをするつもりなんだろ?

……たぶんだけれど。

彼女は私の能力を使って、あなたたちが住む異世界で起こってしまう…

“とある事件”が起こらないようにするためだと思うわ。

その、“とある事件”っていうのは……

もしや、“オーバーブロット”のことですか?

ええ。その通りよ。

なぜ彼女が、そのオーバーブロットを止めようとしてるのかわからないけど…

なにか止めたい理由があると思うわ。

止めたい理由……?

……失いたくないものを……大切な誰かを守りたいんだと思うわ。

(……大切な誰か、か)

……………

……レミリアさん。話を聞かせてくれて、ありがとうございます。

ほいじゃ、レミリアは私が紅魔館へ送っとくね。

……みんな。
?

気をつけて。

うん。無事に帰ってくることを約束するよ(^^)

スキマでレミリアを紅魔館へと送ったことだし、行こっか。

そうだね。ちゃっちゃと、異変解決をしようよ(^^)

リドルにリデル。アズールくんにアシュリーちゃん…

みんな準備はいい?

ああ。準備はできてるぜ!(^^)

もちろんだよ。キリコ(^^)

僕らも覚悟はできてます。

それじゃあ、行くぜ?
【異空間 色のない世界】

なんだ、ここは……?

辺り一面、真っ黒になってて色が無い……。

……どうやら、お出ましみたいだぜ。

………はぁ。ここまで来ちゃったの?

あとちょっとで、なにも変わらない運命になるというのに……。

君が言う、「なにも変わらない運命」っていうのは…

とある事件が起こる未来……。

オーバーブロットが起こってしまう未来を予知したから、なんですよね?

ヴァベル…………いや。

——エレナ。

えっ……!?

ヴァベル・マーガトロイドが………昔、アズール先輩と出会った頃の…

エレナだというんですか……!?

……ええ。

僕がアシュリーと幻想郷へ来た時、僕思ったんです。

幻想郷に住んでる人たちは、僕らがいる異世界のことを知らないのに…

なぜ、彼女だけ知っているんだろう……と。

それが気になって、僕は『心を読む魔法』……読心魔法を使い…

彼女の心を読んでみたんです。
~アズールが読んだ、ヴァベルの心~
私はただ黙って見てることしか、できないの?
明日がこなければいいのに。
なんで……私だけ魔法が無いの?
なんで私は魔法が使えないの?
私にも……
私にも魔法が使えたらいいのに……。
私だって………みんなを助けたいのに………っ。

みんなを助けたいのに、自分は魔法を使うことができない……。

人間である自分は魔法が使えないから、無力で役に立たないと…

そう悔しい思いをして、泣いていたんだろ?

君が守りたい大切な誰か、というのは……僕らのことだよね? エレナ。

………その通りだよ。

全部、アズールが言ってた通りだよ。

魔法を持たない人間である私は、オーバーブロットが起こらないように…

この世界とツイステッドワンダーランドにある、空に出ていた満月を…

『あらゆるものを消滅する程度の能力』を使って、満月を消したの。

私が持つ『あらゆるものを消滅する程度の能力』は…

他の生き物でさえ消してしまう程度の能力で、他人の能力も奪える能力なの。

ということは……満月が出てなかったのも、レミリアさんが能力を使えないのも…

君が、その能力を使ったからなんですね。

……うん。

レミリアから奪った『運命を操る程度の能力』を使って運命を変える、と……。

キミは、そう言ってるけど……なにも変わらない運命にするだなんて…

それは間違ってるよ。

だったら………どうすれば、よかったの?
え……?

これから起こる未来で、君たちはオーバーブロットになってしまった…

“ある人物”のユニーク魔法を受けて、眠ってしまうというのに。

御伽噺の主人公? 馬鹿馬鹿しすぎるし、冗談もキツ過ぎて笑えるわ!

エレナ。俺たちはアーシェングロット先輩とアシュリーと、一緒に君を……

うるさい! うるさいうるさいうるさい!!

私に近付くなあぁぁぁぁ!!!

こいつ! 人形を出してきやがった……!!

……人形でボクたちに攻撃してきたし、話も聞いてくれないみたいだね。

まずは、この人形たちをどうにかしないと!

……君のことは、僕が止めてみせる。

そして、君がレミリアさんから奪った能力……。

『運命を操る程度の能力』も返してもらいますよ!!

なんで私の邪魔をするの!? アズール!!

満月も出ないし、明日もこなければ
あなたたちに平穏な生活が続くのに!!

……たしかに明日がくるとなると怖くなったりする。

昔の僕も最初は、明日なんてこなければいい……ずっと今のままでいたい、と…

そう思っていた。

だけど、次の日が来ると楽しいこともいっぱいある!!

僕は妹のアシュリーから、それを教えてくれたおかげで…

今の楽しい、平穏な学園生活を送っている!

だから、エレナ。もう、こんなことするのはやめろ!

僕は、君を助けたいんです!!

なっ……!? 人形が!

人形が出せない……!?

人形ならボクたちと魔理沙が魔法で封じておいたよ。

ちなみに自爆する人形は、私が魔法で拘束したぜ!

まったく……人形に火薬が仕込まれてるとか、危なすぎるだろ。

あとちょっとで人形が自爆する寸前だったけどね^^;

ああ。あとちょっとで人形が自爆する寸前だったな……。

人形に火薬を仕込むとか、危ないものを作んなよ〜。

はあ〜〜〜〜、人形が自爆しなくてよかった……。

火薬が仕込まれてる人形は、やっぱり危ないなぁ^^;

それと、さっきから君は人形を出そうとしてますが…

もう次は、人形を出すことができませんよ?

……っ!?

僕がなんの対策も無しに行動すると思ったら、大間違いですよ。

どうして!? 人形を出そうとしてるのに、どうして人形が出ないの……!?

僕が何の対策も無しに行動するわけないでしょう?

さきほど君が操る人形が、僕に攻撃してきた時……

何体もの人形が魔法陣から出てたので、それを破壊させてもらいました。

キリコさんが模倣した能力……レミリアさんの妹、フランさんの能力である…

『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』を、ね。

なっ……!?

チェックメイトだ。

友だちを助けることができて、良かったね。アズール(^^)

…………。

(姉さん………僕のことを見守ってくれてたんだ)

……ふっ。これからも、アシュリーと僕を見守っていてくださいね。ラピス(^^)

うっ……う……。

……元の姿に戻ったから、もう人形を操る能力は使えないみたいだな。

エレナ………ずっと君を探してましたよ。

駄目だなぁ、私。人間だから魔法は使えないし、役に立たない……ぐすっ。

だから、魔法も持たない人間である君は……魔法が使えない代わりとして…

『あらゆるものを消滅する程度の能力』を手に入れて、その能力を使った……。

ということだったんだな。

……エレナ。どうして、こんなことを。

あんな未来……認めたくなかった………アズールたちを失いたくなかった。

魔法を使えない私は、ただ見てることしかできない。

頭の中が真っ白になって……どうしたらいいか、わからなくなって……ひぐっ……ぐすっ。

だけど、お兄ちゃん。なんで、エレナは髪の色と目が変色してて…

あの姿になってたの?

魔法士であって魔法が使える僕らに対して、魔法を持たない人間でありながら…

自分だけ魔法を使うことができなかったエレナは、

魔法が使えない代わりとして、『あらゆるものを消滅する程度の能力』。

あの能力を手にした後、あの姿になってしまったんだと思う。

だから、あの姿になってしまったんだね。エレナは。

ああ。

………私、エレナに言いたいことがあるから言わせてもらうけど…

エレナ……さっき、「自分は人間だから、魔法が使えない」と言ったね?

確かに最初、初めて私とアズールに出会った頃のエレナは魔法が使えなかった。

……でも、エレナはもう『未来を予知する魔法』を持っているから…

魔法を使うことができるよ?

え……?

僕と妹のアシュリーが使えるのは、昔亡くなった姉から教わって習得した…

『心を読む魔法』で、相手の心を読むことができる読心魔法です。

……まあ、この『心を読む魔法』は他の力もあるみたいだが…

その力は僕もアシュリーも、まだ使ったことはない。

そして、エレナが持っている『未来を予知する魔法』は…

事件とか、そういう物事が起こる前にそれを知ることができる魔法だよ。

ええと……それって、予言みたいなものなの?

予言というか、未来予知だな。これ^^;

うん。そうなるね^^;

え、ええ〜^^;

で……。話が脱線してしまったが、『未来を予知する魔法』で…

何を予知したんだ? エレナ。

……ふたりは、ディアソムニアの寮長で茨の谷の次期当主でもある…

マレウス・ドラコニアのことを知ってるよね?

? もちろん知っているけど……それが、エレナが予知したものと…

関係してるの?

うん。私が今回、『未来を予知する魔法』で予知したものは…

学園にある、7つの寮の1つ……。

ディアソムニア寮で開かれる、リリア・ヴァンルージュのお別れ会で

マレウス・ドラコニアがオーバーブロットで暴走してしまう、という未来。

しかも最悪なことに、マレウスはオーバーブロットで暴走してるにも関わらず…

ユニーク魔法でみんなを眠らせて、強制終了落ちにしてしまう。

それも、賢者の島全体に茨を覆ってまで……領域内を支配してしまうという…

一番最悪なやり方でね。

………つまり。

マレウスさんが、領域内の世界を意のままに改変してしまうってことか。

私が予知した通りだと、そういうことになるね。

じゃあ、君が言うリセットされた世界……って。

ユウさんやグリムさんがいない世界、というのは…

オーバーブロットで暴走したマレウスさんが、ユニーク魔法を使った原因で

賢者の島全体の時間まで止めてしまい、改変された領域内の世界ってことか?

その通りだよ。

おまけに他の寮生のみんなまで、マレウスのせいで寝ちゃってるよ。

最終的には、イデアさんに怒られても私は知らないからね? マレウスさん^^;

あ、あはは……

ま、まあ……イデアさんなら、確かに怒りそうだな^^;

うん。それは、あり得るね……。

イデア先輩……めちゃくちゃ怒って、マレウス先輩にバチボコ言いそう^^;

……だな^^;

……レミリアの能力、返すね。

もう今の私には、『あらゆるものを消滅する程度の能力』を使って…

明日がこなくする理由も、変わらない運命にする必要も、なくなったから。

……私を助けてくれて、ありがとね。アズール。

それから……明日なんてこなければいいとか言ったり、妹さんを襲ったり…

さらには関係ない人たちまで、傷付けちゃった。

……許してとは言わないけど、謝らせて。

本当にごめんなさい……。

…………君がやったことは、たしかに許されないことだ。

でも………

僕は、エレナを責めたりしないよ。……お前も、そうだよな? アシュリー。

うん。もちろんだよ、お兄ちゃん。私も、エレナを責めたりしないよ(^^)

ボクたちも、キミのことを責めたりはしないよ。

だってキミは、アズールにとって友だちなんだよ? エレナ(^^)

君の両親もずっと、あなたの帰りを待ってますよ。

——エレナ、一緒に戻ろう(^^)

!

うん……!(^^)
【紅魔館】

ただい……

うp主ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!

ぐはっ!?

ちょ、椛!! 私に突進しないで!?

私とてもとても心配してたんですよ!!

ありが……って、ちょ! 顔が近いし、尻尾を振んな!!^^;

椛さん……犬みたいダナァ^^;

あ、あはは……

……完っ全に犬だろ^^;

犬だわ^^;

もはや犬だろ^^;

犬だね^^;

犬だな^^;

皆さん揃ってなんなんですか!? 私を犬呼ばわりして!^^;

……犬^^;

いや、あなたもですか!?^^;

なんなの? このやりとりは^^;

^^;

リドルくんにリデルちゃん。みんな、おかえり♪

全員、無事に帰ってこれたみたいね。

ちょうど、あなたたちを探しに客人が来ているわよ(^^)
「みんなー!!」

エル、ラナ。ふたりとも幻想郷に来たのかい?

まあね。ウチが魔法を使ったら、こうやって別世界に来れたからね。

ここが幻想郷……

初めて来たけど、本当に妖怪や少しの人間が住んでるんだね。

……まあ、ウチらが今いる異世界には吸血鬼が4人もいるけれどね^^;

みんな、もうそろそろ異世界に帰るよ?

うん、そうだね。ユウたちが心配してるかもしれないし(^^)

空に消えていた満月も元通りに、空に出てることだし…

今回の異変は解決したわ。

これで、あなたたちがいた世界にも日常が戻ってるわよ。

満月も元通りに空に出てるし、消えていた妖怪たちも…

元通りに戻ったし、異変解決もしたし
一件落着だな。

お前らの協力もあったおかげだ。ありがとうだぜ!(^^)

また、幻想郷に遊びに来てね!
フランはいつでも歓迎するから(^^)

うん、ありがとう。また遊びに来るね、フラン(^^)

それじゃあ、またね(^^)

ええ。今回は本当にありがとうございました(^^)

また会いに来ますね(^^)

レミリアちゃんたちも元気でね(^^)

ええ、また幻想郷に来てね(^^)

またな、フラン(^^)
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編集部コメント
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