「なにこれ笑」笑いながらスクロールしていた指を止める。
その指の向こうとは─「戦場に行くならバナナを持っていけ」
と表示されたテキストだけの動画だった。
彼は馬鹿馬鹿しいと思いつつも、そのアカウントをフォローする。
「たけし…!そろそろ寝なさいよ…」ドアをあけて声をあげる。
その声で後ろを振り向く。どうやらもう深夜なようだ。
はーい、と同時に布団をかぶり重い瞼を閉じる。明日は何しようかなと考えつつ段々意識が遠のいていったのだ
目が覚める。見上げると、天井のはずが綺麗な青空だった…
「……え?」…頭が働かなかった、たけしは困惑するので精一杯だったのだ。
【次回:バナケット】
─たけし、ちょい筋肉付き系男子と化す












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!