第7話

 - 06
2,912
2026/05/10 10:05 更新




   それから数十分後。

   レジで客を捌きながら
   違うことをぼーっと考えていた。

   …さっきの返事、
   何が1番適当だったんだろう。

   こういうもうどうにも
   ならないことを
   ウジウジ考えるのをやめたい。


あなた
 (だってどっちも
 素じゃないし…難しいよ……) 

   終始上の空で接客をしていた。

   あの2人がどんな反応を
   しているのかが気になって、
   チラッと2人の方を見たりしてみる。

   …すると、
   星導さんとバチっと目が合う。


 hsrb
 ……ぁ 

   気まずそうに彼は目を逸らした。

   彼らもこちらを見ていたわけだ。
   ……なんで?

あなた
 (…まぁいいや、
 仕事しなきゃ……) 





   〜〜〜 数時間後



 店長
 今日はどうだった? 
 akg
 えっと…品出しとか 
 覚えました! 

   私はこの後飲食店のバイトがある。

   あんまりここで
   時間を使っていられない。

 hsrb
 わかりやすく
 教えてもらえたんで、助かりました 
 店長
 さすが(なまえ:名字)さんだね! 
あなた
 …あの、すみません
 店長…私そろそろ…… 

   死ぬほど気まずかったけど
   話を切り出さないと
   ここで時間を食われる。

 店長
 あぁ、
 次のバイトがあるんだったね 
 店長
 明日も朝からよろしく頼むよ! 
 また明日!
あなた
 お疲れ様でした…! 

   急いで着替えて
   私はコンビニを後にした。







   【 hsrb side 】

 hsrb
 …あの人、これからも
 なんかバイトなんですか? 

   彼女がいなくなったあとの
   コンビニで、店長に尋ねた。

   時刻は午後7時。

   これから何のバイトなのだろうか。

 店長
 あぁ…彼女はとても働き者で 
 いろんなバイトを
 掛け持ちしてるんだよ 
 akg
 ……掛け持ち? 

   ウェンが不思議そうに聞き返した。

   彼女がバイトを掛け持ちだなんて、
   前までは到底想像できなかった。

   親に甘やかされて
   育っているものだと思っていた。

 店長
 この後は確か…飲食店だったかな? 
 最近また深夜に
 ガソリンスタンドのバイトを
 始めたって言っててね
 店長
 …身体が心配だよ
 朝早くからここのバイトして
 学校に行って、
 終わったらまたコンビニバイト 
 hsrb
 ………え 

   俺は言葉を失う。

   あのぶりっ子で耳障りな
   声ばかりを出す彼女が、
   何でそんなにバイトを?

 akg
 ……なんでそんなに…? 

   ウェンも俺と同じように
   疑問を抱いているらしい。

   店長さんはゆっくり口を開いた。

 店長
 ……家庭環境が複雑で、
 昔から虐待をされていたらしくてね… 
 店長
 今は安いアパートで
 暮らしながらバイトして
 お金を稼いで、なんとか
 食い繋いでいるって感じなんだ 


   ………俺は、
   しばらく言葉を発せなかった。

   あのぶりっ子が?

   俺は驚きと同時に
   罪悪感が押し寄せてきたのを感じる。

   …どうやって接するのが
   正解だったのか、俺にはわからない。

   でも、きっと間違っていた。













   稀に見るhsrb main
   よければぜひ!

プリ小説オーディオドラマ