私は涙で頬を濡らしたままハリーにそう聞いた。
自分でも気が狂ってるんじゃないかなんて思った。
でも、聞きたくなってしまった。
愛を確かめたくなった。
ハリーにだけでも、愛されたい。
ハリーは驚いたまま私を見つめていた。
しばらくすると、私を愛しそうな目で見て微笑みながら私の頭を撫でた。
一瞬、何をされたか分からなくなった。
好きかと聞いたのに、頭を撫でられるなんて思ってもいなかった。
私が不思議そうにハリーの方を見ると、また微笑んで私に優しい口調でこう言った。
そう言って去っていくハリーを見て、私はただ頷くことしか出来なかった。
次の日、マクゴナガル先生からホグズミードに行けるということが私たちの学年に知らされた。
ホグズミードなんて行ったこともなかったからもちろん行きたいと思った。
私はその時やっとその質問が迂闊だったことに気づいた。
私が謝ろうとしたら、ハリーはそれを遮るように楽しんできて、と言ってくれた。
正直、ハリーと2人でデートのようなものが出来ると思っていたから衝撃だった。
ハリーがいないなら行く必要も無いと思った。
私はみんなが行くホグズミードには行かないことに決めた。
ハリーは最後まで渋ったが、理解してくれた。
私はハーマイオニーとロンを見送って、ハリーと2人きりであまり行ったことのない場所へ行くことにした。
ホグズミードではないけれど、これはこれでいいと思えた。
そして今日も、ハリーの彼女でよかったと思った。
それ以上もそれ以下もない想いだった。
しばらく雑談をしていると、ハリーが静かに口を開いた。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。