第52話

R❥チョコレート
3,432
2025/02/15 11:00 更新



つい一年前まで、
僕はオーストラリアに3年間住んでいた。


中学校生活はまるまる海外に捧げていたから、
日本の文化なんて全く覚えていなかった。


そんな高校1年生の初日、
僕を助けてくれたのは同じく帰国子女だったあなたちゃんだった。



m
明日バレンタインじゃん!
涼ちゃんは誰かに貰う予定ないの?
r.
ないよ〜笑
h
ずっと仲良かったあなたちゃんは?
r.
たくさん作るって言ってたし、
多分2人ももらえるんじゃない?
m
まじ?!っしゃ〜!



こういう行事が女子とは違う意味で好きなのが男子。


でもオーストラリアでは、
男の子から女の子に告白したり、
感謝を伝えるのが一般的だった。



Me
あっ、涼ちゃ〜ん!
r
あなたちゃん、どうしたの?
Me
私、、日本に帰ってきてから3年くらい経つけど、
未だに女子から男子にチョコレートを渡す風潮が
理解できないんだよね〜
r
うん、僕もわかるかも。
去年のバレンタインは全く逆だったし。



僕たちにしかわからないこと。


それを共有するのが少し楽しかったりする。

僕たちだけの大切な時間。




Me
で、涼ちゃんは私にくれないの?
r
うーん、明日のお楽しみかなあ…?
Me
ふふ笑
楽しみにしてるね!



わかってるよ、きみの好物。

一年かけて探ったんだもん。



キャラメルにいちごが好きで、
ビター系の苦いのはあまり好きじゃなくて、
ミルクみたいなありきたりなものも
あまり好きじゃないみたい。


だから僕は、これに決めた。
r.
じゃ、僕帰るねー
h
いつもはのんびりなのに。
r.
うん、まあやりたいこともあるし…?
m
そっか、じゃあねー



放課後はいつも教室で3人でゲームをするのが
当たり前になっていたけど、

今日だけは、早く学校を出たい用事があるんだ。



-------------------








m
はよー
r.
おはよー
h
おはよー


2月14日

バレンタイン当日

m
俺一個も入ってなかったー…。
h
俺も。
r.
…なんの話?
m
直接渡すのを恥ずかしい女子たちが、
下駄箱とかロッカーとか、
そういうところに入れてくれるの。
r.
へ〜…。




日本には変な文化があるもんだな〜

なんて思いながら、あなたちゃんが来るのを待つ。



h
なにソワソワしてんの?
m
バカ、空気よめよなほんと。



他人から見ても、僕は緊張してるように見えるんだ…。


でもみんなは知らないでしょ、
僕は今日、あなたちゃんにあの箱と一緒に告白するんだから。



Me
おはよ〜!
︎︎
おはよ〜!
あなたのバレンタイン、楽しみだったんだよね〜!
Me
ほんとに〜?!
張り切ってたくさん作ったんだよね♡





r
おはよ…
Me
おはよ!
r
今ちょっといい?
Me
うん、平気だよ^^


はあぁ…緊張する。


r
I've been involved with you 
since the first time we met.
(初めてあったときから、
僕は君に夢中だ。)
Me
ん…?!




あなたちゃんもそうだけど、
僕が急に英語で話し始めたから、
クラス中がこっちを見てる…


h
なんて言ってるか全くわかんないけど、
あなたちゃんめっちゃ顔真っ赤…//
m
お前が照れんなよ…笑




r
I want to go out with you...
(あなたちゃんと付き合いたい…)
Me
Me too...lol
(私も…笑)
r
ほ、ほんとに?!
Me
うん…。





ねえ、聞いた?!

Me too だって…
ちょっと信じられないかも…。


m
なんかよくわかんなかったけど、
告白して成功したことだけはわかった…笑
h
おめでとう…泣
r.
なんで若井が泣くんだよ…笑



教室のド真ん中、
あなたちゃんがモテモテで超人気者だったのもあって、
進級するまで噂やお祝いムードから脱せなかった。



Me
はい、ホワイトデー!
r
ホワイトデー…?
Me
うん、バレンタインのお返しで
この日にホワイトデーがあるの!
r
へ〜…
Me
はい、開けてみて!



開けてみると、
可愛らしい小包みに包まれたブレスレットが…。


r
可愛い!ありがとう♡


まだまだ日本のことは全然わからないけど、
あなたちゃんと一緒なら、日本も悪くないね。



ブレスレット…感謝、愛情



1日遅れのバレンタイン💌

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