最近特に思う。
俺はちゃんと愛をあなたに伝えられているのかな。
俺たちは16歳の時に出会って、
18歳でプロポーズをして20歳で結婚した。
16歳といえば俺は元貴とバンドを組んで、
18歳の時にメジャーデビュー。
安定し始め、成人した20歳。
俺は彼女を自分の都合に付き合わせて、我慢させてばかり。
もうこういうところが愛おしい。
たまらなくてハグをする。
彼女も今を駆ける忙しい女優の1人。
そんな彼女の最優先スケジュールは、俺。
嬉しい一面、少し申し訳ない。
俺はあなたファーストのスケジュールを作れないし
ツアーで何日も家を空けることもある。
それなのに彼女は全てを俺に合わせてくれる。
> 挿入されたアイテム
出会いはスタジオ
あの頃は毎日学校が終わってから
スタジオが閉まるまでの時間、音を奏で続けていた。
その日も22時まで練習した後、
自販機でコーラを買っていた時に
後ろで待っていたのがあなただった。
今と変わらず、何にも染まらない綺麗な目で
白い肌に黒い髪が映えていた。
初めて会った日は話しかけることすらできず、
見惚れるだけで終わってしまった。
その日からあなたは、
決まって1週間に1回このスタジオに来るようになった。
意外にも、初めての会話はあなたからだった。
いつもコーラ飲んでるねって…俺のこといつも見てたみたいな口ぶりで。
俺からしてみれば、いつもピーチティーを飲んでいる綺麗な子だ。
1ヶ月も経てば、気負いもせず話せた。
年は一つ下で、毎週ここで稽古をしているらしい。
5ヶ月
やっと仲良くなれたのに、この生活ももう終わり…?
そんなことを考えて、言葉も出なかった。
俺も一緒にいたい。
その一心で
そこから1週間
スタジオの外で2人で会うようになって、
俺から告白した。
付き合ってから1年が経って、
あなたの名前が世間に知られ始めた。
すれ違う人全員に嫉妬した。
どいつもこいつも、最終的にはクラスのやつまで
あなたの話をするようになった。
だから
はやくあなたを自分のものにしたかった。
そしてこの頃、俺もだんだん忙しくなっていった。
会える日も週に2、3回に減り、
会える時間も夜のお互い練習が終わったタイミングに。
手を繋いで夜の土手を散歩して。
あなたを満足させられていたなんて思わないし、
俺はそれだけじゃ満足できなかった。
正式にメジャーデビューした時なんて、
2、3ヶ月は会えてなかったと思う。
電話越しのあなたの声を聞いて、
なんだ会いたいと思ったか。
あなたは一度も俺に電話で会いたいと伝えてくれたことはなかった。
きっとそれはあなたの優しさ。
せめてもの償いとして
デビューして初めてのオフはあなたに捧げた。
わかる?この優しさと気遣い。
別にプロポーズしようと思ってたわけじゃないけど、
この電話で決めたんだよな、プロポーズしようって。
Next
急にR18タグをつけられてしまいました…
取り下げ願いを出していますが、
大切にしていた作品なのですごく悲しい😢
知らないうちに、スポットライトを当ててくださった方のみが読める機能ができていたので、
このお話の続きはスポットライトを当ててくださった方のみ閲覧できるように設定しようと思います。
何回も当ててくださった方もいらっしゃって、
嬉しい限りです。ありがとうございます♪













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。