廊下の隅っこで縮こまっている翔に、翼とアキュアは来た
不貞腐れた顔をしたまま、翔はそっぽを向いた
翼は彼の前に屈み、顔を覗く
ちらりと翔はアキュアに顔を向けたが、すぐにそらした
翔は黙り込んだ
しばらくじっとアキュアの顔を眺めていたが、観念したのか、話し出した
そう言ってポケットから、紙切れを取り出した
そこには「犯罪者」と書き殴られており、その下に名前がらしきものが書いてある
その名前は、おそらく「海津」だろう
コクリと頷く
表情を見るに、嘘では無いだろう
翔は納得したのか、少し安心した様な表情をした
アキュアは優しい笑顔を浮かべ、翔の前に屈みこんだ
翔をそれを嫌がる様子はない
その様子を見た翼は、よいしょと立ち上がった
ロビーまで戻ってきた3人は、休んでいた秋羅と夜江に遭遇した
先ほど翔が見せた紙切れを2人と共有しつつ、どう探索するか話し合う
最終的に中庭を秋羅と翼。ロビーをアキュアと翔で探索する事に決まった
夜江は相変わらず非協力的だが、何か分かったら伝える意思はあるらしい
さくっと別れ、各々探索をする
現在時刻は17時
夕食の時間が近づいている
ここからはクレイ、雷鬼視点に切り替わる
2人は雷鬼の部屋である、「404」をひっくり返す様に探索している
そして、クレイは雷鬼を警戒し始めている
何故なら、この部屋の押し入れの中に、とある紙が入っていたからだ
その内容は、学校の目安箱のものだ
◯年◯組 匿名
犯罪者の海津先生を学校から追い出せよ?
△年△組 匿名
なんで海津のことクビにしないわけ?さっさと学校から追い出してよ!
これは一部だが、似たようなものが大量に散らばっている
クレイは近くの雷鬼に目を向けた
彼は、自分がこれを拾ったことに気がついていない
そう
今なら、
「反撃」出来るのだ












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!