私は駅のホームをかけぬけた。
小走りで仕事に向かう。
体力はある方ではないが遅刻すると信用(村民からはすでにないものとする)がなくなる。
歩いて15分ほどの道のり。
そこにあるのは小さい法律事務所。
「暗森法律事務所」だ。
ばん!と勢いよくドアを開ける。
秘書っぽい感じの彼女に怒られながら、部屋に入る。
息を整える。
レイラーside
めめさんがお客さんを見送ってから背伸びをしてる。
そう。今日のめめさんは珍しいくらい遅刻してきたのだ。
めめさんはあなた頭おかしくなりましたか?みたいな顔をする。
先輩だとしても失礼。
ここで私のことを説明しましょう。
私は紫之 礼花。
通称レイラー!
そこにいるめめさんの後輩です!
パラリーガルといって、法律事務所で経験を積みながら弁護士の資格取得を目指しています。
半分雑用の日もありますが…
ほんと、なんで昨日に限ってWi-Fi壊れるんだろう…
私の頭はもうこれ以上情報を処理しきれない。
しかもなんだ、自分で請け負ってきた仕事を部下に投げるんじゃない。
冗談か…めめさんならやりかねないな…
…結局これか。仕方のない人だ。
面倒臭いけど手伝うことになるのだろう。丸投げしないよりマシだと思うことにした。
え?なぜ八幡宮さん?











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。