俺が言葉足らずなせいであなたを振り回しちゃってるのは
自分でもちゃんと分かってる
ただ、これもちゃんと分かってる
陸があなたを好きなこと
俺があなたと出かける予定の日を急に変えちゃったから
今日あなたが怒って一人で帰ったのは知ってる
けどそれに対して何も出来なかった
それに、予定を急に変えた理由は家族の事情でどうにも出来なかったことも言えなかった
自分が不器用とは分かってたけどここまでとは
こうやって俺らが喧嘩すると、
いつもあなたは陸に相談する
陸は自分が有利になるように話してるんだろう
そう思っただけで余計何も言えなくなってさらに怒らせてしまう
夜、ベッドに寝転んでもあなたのことしか考えられなくて
好きなはずのゲームも手につかない
思い切って話しかけてみることにした
面と向かって喧嘩するとあなたはもっと言い返してくるのに
メッセージ上だとやけに落ち着いているのは
陸とやり取りしてるからだと一瞬でわかる
どうせ俺を悪く言って陸の株が上がるだけだ
陸はあなたを気遣うふりをしてるけど
ただ単に自分の好きを押し付けたいだけだ
はたから見たらあの二人が恋人みたい
あいつのせいで俺たちは損してる
あなた side
もう今日はただ寝ようとしてたら
急にゆうしくんからメッセージがきた
「ごめん」
たった3文字なのに。
前まではこの3文字すら送ってくれなかったせいで
今日のゆうしくんを少し見直してしまう
何がって聞いても
「全部」とだけ返してくる
適当なのか 本当に全部に申し訳なく思ってるのか
そこは分からないけど
「陸と話してるでしょ」
さっきメッセージが来てたとこだったから驚いた
いつも察しが悪い癖にこういう時は良いんだね












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。