大吾side
スマホから鳴るうるさいアラームを止め、体を起こす。
大「 ……はぁ〜、」
提出の課題をしていたけど、
睡魔に勝てず寝たのを思い出した
今からやろう、そう思いスマホを明るくさせる。
そこで、俺は動きを止めた
満面の笑みを浮かべている弟が映っていたから。
流星にバレたらまずい。
俺は急いで設定を開き、ホーム画面の写真を変えた。
大「 ………… 」
気持ちを解放出来たらどれだけ楽だろう。
きっと本人は知らないし気づいてないと思うけど、
俺は弟、流星のことが好き。
けど、そのことは誰にも言ってはいけない
流星を守るために、
大切だからこそ、ずっと笑って過ごせるために、
今日も俺は、嘘の自分を貼り付ける。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。