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第1話

高熱💛
1,273
2026/05/05 01:52 更新
M!LKのリーダーとして、そして一人の表現者として常に全力な吉田仁人
そんな彼が、ふとした瞬間に限界を超えてしまう
ライブのリハーサルが終盤に差し掛かった頃、メンバーの誰かが異変に気づいた。
いつもなら的確にダンスのズレを指摘し、冗談を飛ばして空気を和ませる仁人の動きが、明らかに鈍い。
佐野
佐野
仁人、そこ振付遅れてるぞ!

佐野が声をかけると


仁人は
吉田
吉田
……あ、悪い。もう一回
と短く返した。その声は、いつものハリを失い、どこか遠くで響いているようだった

数分後、曲が終わった瞬間にそれは起きた。 
吉田
吉田
(バタンッ
仁人が膝から崩れ落ち、そのまま床に倒れ込んだのだ
佐野
佐野
仁人⁈
真っ先に駆け寄ったのは勇斗だった。肩を揺らすと、手から伝わる熱気に息を呑む
吉田
吉田
ハァ、ハァ、ハァ…
佐野
佐野
めちゃくちゃ熱い……。おい、仁人! わかるか?
仁人は薄く目を開けたが、焦点が定まっていない。荒い呼吸の合間に、
吉田
吉田
……明日、撮影……いかなきゃ……

うわ言のように仕事の心配を口にする。
曽野
曽野
ダメだよ!仁ちゃん!
と優しくタオルを頭に乗せた
山中
山中
あとは俺らがなんとかするから



その後吉田は、病院に運び込まれた
結果、過労と風邪が重なったことによる高熱だった。
普段の「しっかり者のリーダー」という鎧を脱ぎ捨てたように、驚くほど小さく見えた。
翌朝、少しだけ熱が下がり意識がはっきりした仁人が目にしたのは、パイプ椅子に座って器用に居眠りをする勇斗と、足元で丸まっている舜太の姿だった。
吉田
吉田
…何してんの、二人とも?
ガラガラの声で呟くと、二人が弾かれたように飛び起きた。
佐野
佐野
仁人! 起きたか!? お粥食べるか? 水飲むか?
曽野
曽野
仁ちゃん顔色マシになったね☺️もう、心配かけすぎ!
二人の騒がしさに、仁人は思わず小さく吹き出した
吉田
吉田
ごめん……。リーダー失格だな
曽野
曽野
何言ってんだよ!仁ちゃんが休んでる間、俺らで打ち合わせ全部終わらせたんだから
舜太が胸を張って、昨日メンバー全員で書き込んだという、ぐちゃぐちゃの演出メモを見せた。そこには、仁人の立ち位置をカバーするためのアイデアがびっしりと詰まっていた。

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