あれから数日経っても、この人はめちゃくちゃボクに構ってきていた。
数日で飽きると思ってたのに…なんで……?
なんなの…この人…
今日は、魔法の実習練習の日。
イロハが魔法を打とうとすると、その周りに沢山の人だかりが出来た。
イロハがそう言って魔法を唱えた瞬間。
僕の視界一面が、草原になった。
そうして、イロハが杖を振り下ろすと__
毒を持った刺々しい葉が、一斉に的に向かって放たれた。
やっぱりイロハって凄いんだな…
ボクには到底叶わないや。
そう言うとイロハは、ボクの瞳を覗き込んだ。
「ボクなら出来る」なんて。
何でそんなに根拠が無いことを言えるんだろう。
悔しい。
こんな、能天気でボクのことを何も知らない奴に負けたくない。
ボクは…イロハを超えて…あの人も超えて…
神格者になるんだ…!!
感情が昂ったボクが、魔法を出したその瞬間__
魔法とも言えない、災害レベルの波が生まれ押し出された。
ボクの周りから、人が逃げていく。
…また、……またボクは…
1人に、なってしまうのだろうか。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!