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第2話

第1話『天気予報と紅茶ゼリー』①
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2024/04/02 08:57
“ザーーー ザーーー”
激しく雨の降る町に1人の女性がいた。
葉隠 凜奈
あれ?今日は晴れって言ってたのに
葉隠 凜奈はがくれ りんな
この月夜町の満月街にカフェを構える25歳の女性だ。
彼女の経営する“深夜の木漏れ日”は、暖かく、明るい不思議なカフェ
 そんなカフェを経営する凜奈の住む月夜町は太陽の登らない日本唯一の地域だ。
 そのせいか、それともまた違う理由があるのか、この町は天気予報が当たらない。天気がコロコロと変わるため天気予報を諦めている。しかし、三崎 美玲みさき みれいという天気予報士は毎日天気予報をしてくれる。
 まぁ当たるのは、2回に1回だが.....
葉隠 凜奈
濡れて来る人たまにいるし、タオル持って来ようっと
 カフェ“深夜の木漏れ日”は、1階がお店二2階が居住スペースになっている。
葉隠 凜奈
う〜ん10枚くらいあれば足りるかな?
ここら辺に置いてっと
 入口付近にタオルを置いた凜奈はカウンターキッチンのところに座り本を読み始めた
葉隠 凜奈
まぁバレないよね誰も居ないし
パラッ               パラ
静かな店内で聞こえるのは外で降る雨の音と凜奈が本を捲る音だけ
カランカラン
そんな静かな店内に来店を知らせるベルがなる
葉隠 凜奈
あっ!
いっらしゃいませ
ベルの音に気づいた凜奈は急いで本をしまい客の方を見た。扉にたっていたのはびしょ濡れの女性だ
葉隠 凜奈
タオルお使いください
三崎 美玲
親切ね有難く使わせて貰うわ
葉隠 凜奈
えっ美玲さんですか!?
タオルで顔を拭いていたのは、天気予報士の三崎 美玲だった
三崎 美玲
あら知っているの?
葉隠 凜奈
はい!尊敬しています!
天気の予測が難しいこの街で2分の1という確率で当てる三崎に凜奈は尊敬の意を表していた
三崎 美玲
そんなたいしたものじゃないわ
葉隠 凜奈
いえそんなことはないと思いますけど..お好きなところにお座りください
 褒められても謙虚である三崎にすごいなと思いつつ、席に座るように促す
三崎 美玲
えぇ何か温かい飲み物を貰えるかしら?
葉隠 凜奈
紅茶などがオススメです
三崎 美玲
じゃあアップルティーを貰おうかしら
葉隠 凜奈
かしこまりました
彼女がなぜ土砂降りの雨の中いたのか分からないが、ここでゆっくりとしてくれるといいなと思いいつつ紅茶の準備をする。
葉隠 凜奈
お待たせしましたアップルティーです。
三崎 美玲
ありがとう
葉隠 凜奈
あの質問してもいいですか?
三崎が紅茶に口を付けてから店には気まずい沈黙が続いており、凜奈はなぜ雨の中にいたのか質問してみたいなと考えていた。
三崎 美玲
質問したそうね?そんなに不思議かしら雨に濡れていたことが
葉隠 凜奈
えっまぁはい
考えていることを見抜かれた凜奈は、驚いてしどろもどろに返事を返す。すると三崎はどこか忌々しそうに外を眺めながら言った。
三崎 美玲
何もかも投げ出したくなって走ったら雨が降り出した。それだけよ
葉隠 凜奈
どうして投げ出してしまいたいと思ったんですか?
質問に答えてくださったのにまた質問で返すようなことをして悪かったかなと思っていた凜奈に三崎は自傷気味に笑い紅茶を1口飲んだ
三崎 美玲
こんな予報よの当たらない天気ばかりの場所に私なんていらないでしょう?
葉隠 凜奈
そんなことっ
三崎 美玲
これを見ても言えるの?
そう言い見せられたのは三崎のスマホだった。SNSのコメント欄が開かれたそれには心無い言葉が書かれていた.....

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