第21話

好き、嫌い③
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2022/09/04 22:12 更新
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
千冬、私が悪かった。
だから、手離してよ!
痛いよ。
松野千冬
松野千冬
なんで、お前が謝るんだよ。
どう考えても俺が悪いだろ?
千冬…?

私と繋がれた手を緩めた。

でも繋がれたままで。

バスに乗ってからも、家に帰るまでも手は繋がれたままで。

一言も千冬は喋らなかった。

私も何も言えなかった。
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
ただいま


あれ、返事がない。
松野千冬
松野千冬
今日、親いないよ。
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
え、なんで。
松野千冬
松野千冬
旅行だよ。
メール見なかったのか?
スマホを見ると、メールが届いていた。

あ、ほんとだ。

新婚旅行って書いてる。

今日、遊んだりして全然スマホ見てなかったからきづかなかった。
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
うん、今気づいた。
松野千冬
松野千冬
そ。
素っ気ない。
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
じゃあ、私、着替えてくるね。
松野千冬
松野千冬
俺も。
私の後ろに千冬がいて、そのまま2階に一緒に上がった。

廊下を歩き、千冬の部屋を通り自分の部屋に行こうとしたら、

右腕を捕まれ、そのまま千冬の部屋に連れ込まれてしまった。

バランスを崩しながらも何とか転ばずに済んだ。

ドアも閉まってて暗くて、なんかいけないことしてるみたい。

って、そうじゃなくて。
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
今日おかしいよ。
どうしたの?
松野千冬
松野千冬
……
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
千冬?
松野千冬
松野千冬
俺の事嫌いになったか…?
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
え…
松野千冬
松野千冬
俺が奈梨の見た目をとやかく言う筋合いないのに、自分勝手でごめん。
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
なんで!?
謝らないでよ。
後、嫌いになんてなるわけない。
松野千冬
松野千冬
……
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
ねぇ、千冬。
なんで、来てくれたの?
なんで、あんなこと言ってれたの?
松野千冬
松野千冬
……
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
なんで、今日怒ったの?
なんで、嫌いになったのか聞いたの?
なんで、私の手を繋いだの?
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
私、千冬に聞きたいこといっぱいある!
静かな部屋に私の声が響いた。
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
私だけいっつも必死で、でも、そんなことされたら千冬も私の事好きなんじゃないのかなって、勘違いしそうになる。
松野千冬
松野千冬
勘違いすればいいよ。
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
え…?
松野千冬
松野千冬
勘違いすればいいじゃねぇか!
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
へ、は、え…?
松野千冬
松野千冬
お前がほかの男といるのなんて見たくない。
メガネ外しても可愛いのだって俺だけ知ってればいいって思う。
お前が危ない時は守ってやりたいって思う。
千冬の顔が赤いのがわかった。
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
それって…
松野千冬
松野千冬
そうだよ!
好きなんだよ、奈梨のことが。
好きなんだよ、、
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
ウソ
っっ…
また、涙が出てきた。

何回泣けばいいの?

でも、これは幸せな涙。
松野千冬
松野千冬
なんで泣くんだよ。
困ったように私を見た。
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
だって、信じられなくて。
松野千冬
松野千冬
はぁー?
じゃあ、ほかになにをすればいんだよ。
木名瀬奈梨
木名瀬奈梨
じゃ、キスして。
そしたら信じる。
松野千冬
松野千冬
はっ?
⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄テレ
顔、真っ赤っか。

私はお願いと目で訴えかけた。
松野千冬
松野千冬
わかった。
じゃあ、目瞑れ。
私は静かに目を閉じた。

そしたら数秒後に私の頬に千冬の冷たい手が触れた。

千冬の顔が近づいてきてるのが分かって、そのまま優しく私の口に触れた。

暖かくて、柔らかい唇が私に触れた。
りんごあめから
最終話に近づいてきてます!
最後までよろしくお願いします!

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