日比野カフカといい元気いっぱいな奴らといい
これからの成長が楽しみやな
と、亜白隊長と歩きながら話してた時やった
顔真っ青にして走ってきた小此木ちゃんが来たのは
まだ礼服も脱いでない状態で
まぁぼくらもまだ着替えとらんけど
へ?
いやたくさんの隊員を見てきとる
オペレーターの小此木ちゃんがいうんや
多分、ほんまに正体不明の人間なんやろうおけど
え、廊下で倒れとる言うた?
向かった先で
確かに、廊下に、、、
壁伝いに、ふらふらと歩いてる人がおる
ふぅん、たしかに見覚えないな
腰のあたりを超えるくらいに長い
胡桃色の髪は、見覚えあるが
月影さんも、生きとったらあれくらいの長さなんやろn____
、、、、待て見覚えあるどころやない
5年前、帰りの新幹線で見た
あの人に、そっくりどころか瓜二つ
華奢な体に、長い髪
目は、閉じられとるけど
その顔は
呆然としているうちに、僕らのことが見えとらんかのように
横を通り過ぎていく
こいつは、七瀬なんか?
それとも、月影さんか?
隣の亜白隊長が、そう呟く
それでも、ふらつきながら通り過ぎていく謎の女性
無意識に、その手を捉えた
誰かはとりあえず置いといて
かなり体調が悪そうやし、な
やけど
その手を、振り払われた
そう言って亜白隊長が代わりにその手を掴む
今度は、振り払わなかった
僕の手は即振り払ったのに亜白隊長の手は振り払わず
でもこっちを見ようとしない謎の女性を捕まえたまま
亜白隊長が問う
と言って、亜白隊長が
その”茶色の長い髪の人”を支えて歩き出す
僕は医務室に連絡しながら後を追う
5年前から、目に焼き付いて離れない
あの背中を追って
next→













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。