第68話

六十五話目「オチタ」
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2025/07/03 08:00 更新
紺色碧
アイン
久代恵
なに見つめ合ってるの?
紺色碧
暇ですから
久代恵
ねぇこっち見てくれない??
紺色碧
目をそらした方が負けなので出来ません
アイン
どんだけ暇なんだ
ピクシーボブ
ねぇご飯作り手伝ってくれない?!
紺色碧
わかりました
紺色碧
終了ですね、アイン
相澤消太
何馬鹿らしいことしてんだよ…
紺色碧
馬鹿らしくないです
紺色碧
前はこうやって人の目を見る練習をしていました
相澤消太
練習なんて必要なのか…?
アイン
少なくともネイには必要だったな
紺色碧
アインの優しさだよね
アンジェラ
優しさなんてあるの…?
紺色碧
少なくとも私には優しいからさ
アンジェラ
まぁいいけれど
アンジェラ
私は貴方達と居られさえすればいいわ
紺色碧
んーも!可愛いこと言うじゃんアンジェラ!
久代恵
おいネイ親バカしてないで、手伝え
紺色碧
はーい
クナ視点
しばらくして、俺と相澤先生だけが残った
相澤消太
なぁ、久代
久代恵
なんですか相澤先生
相澤消太
…紺色、変わったな
久代恵
久代恵
どうして僕に?
相澤消太
お前も変わったと思ってな
久代恵
誰だって変わるでしょう?
久代恵
僕は、僕達は、やっと眠ることが出来る
久代恵
もう、あんな日々とはおさらばです
久代恵
貴方にはわかりませんよね
久代恵
僕をネイが救ってくれた、二回も
相澤消太
お前達は、何故口を開けばアイツの事を口に出すんだ
久代恵
…俺にとっては憧れだった、
久代恵
いや、多分多くの人の憧れだったよ
久代恵
そして、多くの人の恩人なんだ
久代恵
ゲブラーでさえも
相澤消太
ッ?!
久代恵
あの人は、元は優しかったんだよ
久代恵
今は、自分を取り戻すために生きてるんだ
久代恵
助けられたんだから、今度は助ける番だろ
久代恵
少なくとも俺達の人生に深く関わってるのがネイなんだ
相澤消太
久代恵
…失礼な発言はしないでくださいね
久代恵
あまりにも仲間を貶されると俺達が動きますから
久代恵
それでは
俺は巣の区域で育った
中々に裕福だった
けれど、突如それは壊された
目の前で家族が死んだ
妹が母が、父が、死んでいった
膨大な力の前では
権力なんて役に立たない
その時にネイが、紺色の夜明けが来た
白髪をふわっと揺らし、突如目の前にやってきた彼女は
家族を殺した奴を一瞬で切り捨てた
ネイビー
…ごめんね、助けられなくて
切り捨てた後、彼女は俺の手当てをしながら言った
正直妹以外はどうでもいい
…妹は…生きて欲しかった
守れなかった、兄なのに
守らないと、守らないと、次は絶対
ネイビー
行く当てはある?
クナ
…ある
叔母さんの元へ行くことはできる
当てはある
けれど空白は埋まらない
ネイビー
生きてね、少年
彼女はまっすぐ見つめて言った
ネイビー
君は、生きなきゃいけないから
ネイビー
命が助かったんだから
ネイビー
その命で人を守ってね
その言葉を受けて俺は
クナ
アンタみたいに、守れるような人になってやる
ネイビー
そう、頑張れ、!少年!
クナ
…あぁ
久代恵
あの人みたいに、過去の紺色の夜明け見たいに
久代恵
俺は人を守れるようになりたかった

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