前回のあらすじ
カラ松くんがやってきた。
家に連れ戻すのかと思ったら、そうじゃないらしい。
いや、大人なんだから就職するのが当たり前なんだけどね。
おそ松くんは寝っ転がり駄々をこねた。
これは何度言っても聞かなそう。
おそ松くんがギョッとしてカラ松くんを見た。
カラ松くんは肩をがっしり掴まれ揺さぶられた。
カラ松くんが言うには、駅や人の集まるところで弾き語りをして、小銭を稼いでいるらしい。
それだけで生活が賄えるとは思えないけど…よく2週間も生きられたものだと感心してしまった。
弾き語りから大物アーティストになる人もいるし、素敵な夢だと思った。
私みたいに朝から晩まで仕事してヘトヘトになるより、ずっと楽しそうでちょっと羨ましい。
離れ離れになっても、兄弟を想う気持ちは変わらない。
そりゃあそうだよね。長男が突然いなくなったら心配する。
カラ松くんは、ずっとおそ松くんを探してたんだ。
カッコつけて誤魔化してるけど、本当はすごく優しいんだと思う。
おそ松くんはニヤニヤしながらそう言った。
そういえば、玄関での立ち話もなんだからということで、私たちはテーブルに座って麦茶を飲んでいます。
…まさかとは思うけど、カラ松くんまでここに住むなんてことは…
そこも居候なんだ…まあ、すぐに一人暮らしができるなんて、よほどお金持ちじゃないと無理だもんね。
ひとまずここに泊まることにはならなさそうでホッとした。
それでも、カラ松くんは真剣な顔だった。まるで自分が迷惑をかけてしまっているかのような態度だった。
そう言われると、こっちまで畏まってしまう。
それに比べておそ松くんは、まるで悪びれもないように頬杖をついて目をぱちぱちさせていた。
おそ松くんは頬杖をやめてちょっと乗り出した。
それ、自分の特大ブーメランってこと気づいてないのかな…
日も暮れてきたので、カラ松くんは帰ることになりました。一応、電話番号は教えておいた。
バタン
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!