第12話

🐿️ 思いもよらない告白
316
2026/02/13 13:00 更新
🐿️han 

昨夜、寝る前にリノヒョンヘカトクを送った。
「何も言わず帰ってごめん」
すぐ既読はついたのに、返事はなかった。

キスを求めたのは僕だし、身体が反応したのも事実。
でも、触れられるとは思ってなくて... 正直、戸惑っていた。
han
han
次の日、ダンス練習で集まったメンバーは、
各々ストレッチをしながら楽しそうに雑談をしていた。

リノヒョンは一人で黙々と体を解している。

朝になっても、ここに来るまでの間も、
カトクへの返事はなかった。

スマホが震えるたび、通知があるか確認してしまう。



思いきって話しかけてみる。
han
han
リノヒョン…
ちょっといい?
あのさ、昨日は…
leeknow
leeknow
leeknow
leeknow
ああ、昨日の…悪かったな
少し冗談がすぎたよな笑
えっ、冗談......?
昨日は、勘違いだって言っていたのに...
喉まで出かかった言葉は、結局飲み込むしかなかった。
han
han
leeknow
leeknow
もう、あんなこと
しないから、安心して
僕の肩にそっと触れるのに、
目を合わそうとはしなかった。
han
han
ヒョン、話が…
leeknow
leeknow
…じゃ
ヒョンは僕の言葉を最後まで待たずに、
早口でそう言い切ると、
その話題をさっさと終わらせてしまった。

謝られたはずなのに、
僕の気持ちだけが置き去りにされて、
宙ぶらりんのまま。
前よりも、少し距離ができた気がした。
han
han
練習中も今日のリノヒョンはどこか変だった。
必要最低限のことしか話さない。

冗談だって言っていたけど...

僕には、どうしてもそうは思えなかった。

だって、あの時... 触れたとき...
ヒョンだって、何も感じていなかったわけじゃない。

いつもなら、すぐに絡んできてからかってくるのに。
今日は、目すら合わせてくれない。

唇を噛んだことも謝りたかったのに。
changbin
changbin
ハナ?
han
han
…うーん?
changbin
changbin
話せた?リノヒョンと
han
han
ううん、何も…
changbin
changbin
リノヒョン、様子が変だよな
han
han
…うん
リノヒョンとは、喧嘩をしたこともなく、
気まずくなることもなかった。

元気のない日があっても、
いつの間にか何事もなかったみたいに戻れていた。

そんな関係だったはずなのに、
今回はいつもと様子が違うんだ。

まるで、僕のことなんか眼中になくて…
二人の間に見えない壁ができたみたいだ。


changbin
changbin
ハナ、行こう
休憩時間、チャンビニヒョンが
僕の様子を気にしてくれて、
飲み物を買いに行こうと自販機へ誘ってくれた。
han
han
はぁ…
changbin
changbin
リノヒョン…今日は何回か
振り付けミスってる…
気がついた?
han
han
うん、珍しいよね
練習中のリノヒョンは心ここにあらずって感じで、
ダンスも噛み合っていなかった。

昨日のことを気にしてくれてるなら、
僕なら、大丈夫だと言ってあげたいのに…
changbin
changbin
ハナは何を飲む?
han
han
ヒョンのおごり?
僕はシッケがいいな
changbin
changbin
シッケね、了解
changbin
changbin
あんまり、気にすんなよ
han
han
うん、ありがとう
changbin
changbin
はいよっ
ビニヒョン、なんだかんだと、僕を心配してくれてる。
リノヒョンは、あんなことがあったら、
ただ、気まずいだけなんだと思うようにした。
___その時だった。
leeknow
leeknow
おつかれー
leeknow
leeknow
あっ…二人も来てたんだ…
聞き慣れた声に振り向くと、
自販機の前に現れたのは、リノヒョンとスンミナだった。
seungmin
seungmin
僕らも買いに来た
han
han
…お疲れ
changbin
changbin
…?
changbin
changbin
やー、珍しいね、
この組み合わせ笑
seungmin
seungmin
そうかな…?
リノヒョンがジュース、
おごってくれるって言うから
スンミナは迷いなくボタンを押し、
ジュースを一本取り出した。
leeknow
leeknow
チャンビニヒョンの言う通り、
リノヒョンとスンミナが二人で行動しているのは、
どこか見慣れなかった。

スンミナはヒョンジナやイエニと
行動することが、多かったし、
僕がリノヒョンと一緒にいるのは、
そういうものだと思っていたから…
changbin
changbin
あっ、そうだスンミナ…
ちょっと作業室まで来てよ
seungmin
seungmin
…?
うん、なに、どうかしたの
changbin
changbin
いいから…
すぐ終わる
changbin
changbin
じゃあな、ハナまた後で
han
han
あっ、うん…
leeknow
leeknow
チャンビニヒョンが、
さりげなくスンミナを連れて行って、
その場には僕とリノヒョンだけが残った。

はぁ…妙に緊張する。

考えないようにしても、
昨日のことが勝手に頭に浮かんできて、
顔が赤くなりそうだった。

それをごまかすみたいに顔を上げた瞬間、
リノヒョンと視線がぶつかった。

ほんの一瞬…
なのに、なぜか目を逸らせなかった。
leeknow
leeknow
han
han
顔を上げた瞬間、
リノヒョンと目が合った。
どちらも、すぐには逸らさなかった。
han
han
リノヒョン…
昨日…
leeknow
leeknow
ハナ…
名前を呼ばれただけで、胸がぎゅっとした。
leeknow
leeknow
俺…
leeknow
leeknow
       (すぅぅ… …)
少し間をおいて、リノヒョンは息を吸った。
leeknow
leeknow
スンミナと、付き合うことにした
han
han
han
han
…えっ
一瞬、耳を疑った…
leeknow
leeknow
まぁ…そういうことだから
han
han
えっ…
han
han
付き合うって…
han
han
ヒョンが…スンミナと…?
最後の言葉だけ、
自分でも分かるくらい声が震えた。
leeknow
leeknow
リノヒョンは、何も言わなかった。
ただ一瞬、僕の顔をじっと見た。
leeknow
leeknow
まだ、誰にも
話してないから…
leeknow
leeknow
みんなには…まだ黙ってて
han
han
han
han
スンミナのこと…
好きだったの?ヒョン…
leeknow
leeknow
僕の問いかけに、
リノヒョンは何も答えなかった。

一番近くにいたはずなのに、
そんな素振り、どこにもなかった。

なのに僕は何ひとつ気づけていなかった…
han
han
えっ…なんで…
僕はリノヒョンのことを、
何でも知っている気でいたけれど、
そうじゃなかったのかもしれない。

特別な存在だと、思っていたのに…
       
一番近くにいると思っていたのは、
僕だけだったんだろうか。
訳が分からないまま、
溢れそうになる涙を必死で堪えた。

いつかこんな日が来ることを、想像したことはあった。

リノヒョンに好きな人ができて、
少し照れくさそうに僕に打ち明ける日を。

その時は、ちゃんと笑って「よかったね」って
言えると思っていた。

それが、今。
現実になって、相手はスンミナ。
男で、メンバーで、仲間で、同志で。

本当なら、祝福すべき話なのに。
リノヒョンは、照れくさそうでも、嬉しそうでもなくて…

どこか、悲しそうな顔をしていた。

 


    そして僕は…きっと違うと、
    自分に言い聞かせながら、
    溢れてしまう涙の理由を探していた。

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