第2話

1話
531
2020/08/02 00:20 更新
和泉 紗霧
和泉 紗霧
んっ…
蒼井うと
蒼井うと
あ、大丈夫?
和泉 紗霧
和泉 紗霧
(ビクッ
蒼井うと
蒼井うと
あ、大丈夫だよ。落ち着いて。
和泉 紗霧
和泉 紗霧
こ、ここは…?
蒼井うと
蒼井うと
俺の家。
蒼井うと
蒼井うと
君、名前は?
蒼井うと
蒼井うと
俺は蒼井うと。
和泉 紗霧
和泉 紗霧
和泉…紗霧…
蒼井うと
蒼井うと
紗霧ちゃんね。
蒼井うと
蒼井うと
どうして傘もささずに歩いてたの?風邪ひいちゃうよ?
和泉 紗霧
和泉 紗霧
…親が私に刃物を向けて…
和泉 紗霧
和泉 紗霧
殺されそうになって…
和泉 紗霧
和泉 紗霧
必死に逃げて…
和泉 紗霧
和泉 紗霧
でも
和泉 紗霧
和泉 紗霧
ご飯もろくに食べさせて貰えないから…
和泉 紗霧
和泉 紗霧
体力も無いし…
蒼井うと
蒼井うと
…そっか。
蒼井うと
蒼井うと
これ。スープ飲みな?
和泉 紗霧
和泉 紗霧
あ、ありがとうございます…
和泉 紗霧
和泉 紗霧
…美味しい…
蒼井うと
蒼井うと
よかった。
和泉 紗霧
和泉 紗霧
そういえばこの服…
蒼井うと
蒼井うと
あ、俺じゃないよ!?俺の友人に頼んだだけだから!
和泉 紗霧
和泉 紗霧
友人…?
白崎来夢
白崎来夢
あ、起きた!
和泉 紗霧
和泉 紗霧
…え
白崎来夢
白崎来夢
私は白崎来夢!貴方は?
和泉 紗霧
和泉 紗霧
和泉紗霧です。
白崎来夢
白崎来夢
ねえ、貴方いくつ?私と結構近く見えるけど…
和泉 紗霧
和泉 紗霧
17…
白崎来夢
白崎来夢
え"
黄崎はる
黄崎はる
来夢より年上じゃん
黄崎はる
黄崎はる
僕は黄崎はる。
和泉 紗霧
和泉 紗霧
よろしくです…
白崎来夢
白崎来夢
あ、服きつくない?私のだから少しきついかも…
和泉 紗霧
和泉 紗霧
あ、大丈夫。
蒼井うと
蒼井うと
とりあえず…傷は大丈夫?
和泉 紗霧
和泉 紗霧
…あ
和泉 紗霧
和泉 紗霧
(身体に包帯巻かれてる…でも、こんなに綺麗に…誰が?)
白崎来夢
白崎来夢
あ、包帯も私がやったから大丈夫だよ!
和泉 紗霧
和泉 紗霧
あ、そうなんですね。随分綺麗だったので…
白崎来夢
白崎来夢
和泉 紗霧
和泉 紗霧
(笑ってるけど…すごい悲しそうな瞳…)
黄崎はる
黄崎はる
紗霧ちゃん。来夢はね、父親に刺されてるんだ。
和泉 紗霧
和泉 紗霧
!?
蒼井うと
蒼井うと
それで、倒れてるところを発見して、すぐに救急車。
白崎来夢
白崎来夢
…うとくん、はるくん。ちょっと部屋出てもらっていい?紗霧ちゃんと2人で話したいの。
黄崎はる
黄崎はる
…わかった。
パタン
白崎来夢
白崎来夢
さて…
白崎来夢
白崎来夢
私はね、母親が生まれてすぐに亡くなったの。
白崎来夢
白崎来夢
それで、私がどんどんお母さんに似てくから、お父さんはそれが嫌になって、虐待するようになった。
白崎来夢
白崎来夢
15歳の時には、お母さんそっくりになってたみたい。
白崎来夢
白崎来夢
…その時に、お父さんに刺された。
そう言って、彼女は胸元のリボンを緩め、服を脱ぎ、傷だらけの背中を見せた。
和泉 紗霧
和泉 紗霧
…酷い傷…
白崎来夢
白崎来夢
さらに、酷い虐めもあったからね。
白崎来夢
白崎来夢
だから、はるくんとうとくんは私の命の恩人。
和泉 紗霧
和泉 紗霧
白崎来夢
白崎来夢
だから安心して。
白崎来夢
白崎来夢
貴方を苦しめる存在はもういない。
白崎来夢
白崎来夢
…安心して、いいんだよ。
彼女は泣きかけていた。
よっぽど苦しかったのだろう。
その気持ちはよく分かる。
私も虐めを受けていた。
傷だらけだから。
誰も救ってくれない。
この世界に嫌気がさす。
その気持ちがこんなにわかる人がいるなんて
…こんな世界
苦しい人に手を差し伸べてくれる人が居るとは思わなかった
気づけば
私の頬に
一雫温かいものが伝った。

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