第25話

其の二十四
1,351
2021/01/13 12:06
次の日、私を見る目はやはり違っていた




女中たちの、"やっぱり………"と言わんばかりの視線




目が合えば家臣たちに斬られそうな心地がした


松宮(なまえ)
松宮あなた
(どうする………どうする……)
松宮(なまえ)
松宮あなた
(早く何とかしなければ………
玄弥たちが危ない……!)
女中
ねえ聞いた?あの噂
女中
聞いた聞いた
女中
炭治郎様とあなた様でしょ?怖いわよね……
松宮(なまえ)
松宮あなた
(私と炭治郎様………?)
女中
息を吹き返した煉獄杏寿郎と密会してたって
女中
あの二人、やはり裏切ったわね
女中
なぜ天元様はあの二人を傍に置いたのかしら
松宮(なまえ)
松宮あなた
(私の部屋の前で……
無礼にも程があるだろ………!)
女中
ぜ……善逸様……!?
我妻善逸
我妻善逸
駄目だよ、主の部屋の前で……
我妻善逸
我妻善逸
そんな噂程度のよからぬ噂話をしては
女中
もっ…申し訳ございません……!
我妻善逸
我妻善逸
天元様がこういう姑息なこと嫌いなの知ってるでしょ?
我妻善逸
我妻善逸
以後絶対にしないように
女中
はっ……はい!
我妻善逸
我妻善逸
………あなた、聞いてるんでしょ?
松宮(なまえ)
松宮あなた
……………ええ
我妻善逸
我妻善逸
大丈夫?
松宮(なまえ)
松宮あなた
大丈夫だと思いますか?
鬱憤やらなんやらで髪が抜け落ちそうですよ
我妻善逸
我妻善逸
あはは………だよね
松宮(なまえ)
松宮あなた
………善逸様じゃないんですか?
"私の"情報を天元様に流したのは
我妻善逸
我妻善逸
ん?何のこと?
松宮(なまえ)
松宮あなた
別にいいんですよ?嘘言わなくても
我妻善逸
我妻善逸
あー………仕方なかったんだよね……
天元様直々のお達しだったから
松宮(なまえ)
松宮あなた
………………
我妻善逸
我妻善逸
ごめんごめん!
そんなに睨まないでよ
松宮(なまえ)
松宮あなた
………とにかく、私は一度松宮家へ帰ります!
我妻善逸
我妻善逸
ねえ
そこで後ろへ引っ張られ、体が傾く




背中側を善逸様が支えた




おかげで頭を打たずに済んだが………




耳に息がかかる




聞いたことの無い、低い声で語りかけた


我妻善逸
我妻善逸
炭治郎殿がどうなってもいいの?
松宮(なまえ)
松宮あなた
っ!?
我妻善逸
我妻善逸
わっ!刀抜かないでよ
松宮(なまえ)
松宮あなた
黙れ……どういうことだ
我妻善逸
我妻善逸
まあまあ、その時が来れば分かるよ
松宮(なまえ)
松宮あなた
その時…………だと……?
我妻善逸
我妻善逸
とにかく、今は戻らない方がいいかもよ…………ここにいてもどっちみちって感じだけど
松宮(なまえ)
松宮あなた
なっ、待て!!
我妻善逸
我妻善逸
俺この後用があるからさ
松宮(なまえ)
松宮あなた
(な…に………どういうこと……)

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