あなたside
これでよかったのかな ...
楽屋に向かっていた時 、
スタッフさんの怒鳴り声が聞こえた 。
気付けば楽屋に走っていて 、
' 私のせい ' と言ってしまった 。
咄嗟の判断だった 。
かっこつけたけど 、本当は怖かった 。
いろいろ考えていた時 、
声をかけられた 。
?「 あなたちゃん 、? 」
『 ... 哲汰さんっ!? 』
哲「 さっき 、庇ってたよね 。 」
『 なんで ... 』
哲汰さんにはバレてたみたい 。
哲「 手 、震えてた 。 」
『 ... 』
哲「 怖かったよね 、あなたちゃん 。 」
『 そんなことないですよ 、笑 』
哲「 うそ 、無理してる 。 」
笑ってみせたけど 、
哲汰さんには効かないみたい 。
哲「 新人のためなのはわかるけど 、庇いすぎ 。 」
「 けど 、間違ってもなかったと思う 。 」
「 だから 、よかったのかなとか思わないで! 」
『 ありがとうございます ... 泣 』
哲「 え!! 泣いてる!? 」
『 泣いてないです 〜!!!泣 』
慰めるのでも褒めるのでもなく 、
ただ ' 事実 ' を言う彼 。
その瞬間 、気持ちが楽になった気がした 。
哲「 おれ優しいでしょ!! 」
『 普通それ自分で言わないです 笑 』
哲「 いいじゃん! 妹いるから優しいの!! 」
本当に優しい人なんだろうなあ 。
こういう風に 、
暗い道を明るく照らしてくれるから 。
哲「 まあ 、なんかあったら頼るんだよ? 」
『 ありがとうございます 、本当に 。 』
哲「 メンバーもマネちゃん支えなきゃね 。 」
そう言って 、哲汰さんは楽屋へ戻る 。
その背中は 、とっても頼もしかった 。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。