「すげぇ」
「やっぱレベル高いね」
「あのチームと絶対戦いたくない」
「わかる笑」
8月1日
梟谷は炎天下の中、オープンハイが行われている
現在私は何をしているのかというと
オープンハイに来ている人たちと一緒に部活動見学
部活はもちろんバレー部で、ギャラリーから下のコートを眺めてすごいなぁとしか言葉が出ない
普通の練習じゃなくて練習試合で音駒のバレー部とゲームしてるんだけど
もうドッカンドッカンボールが異次元の速さで動いてて見てるだけで腕がもげそう
遂一腕がもげてないことを確認する私とは裏腹に、木葉くんはボールをあげたり飛んでスパイク?を打ってたりする
やばい。もうそれしか言葉が出ない
みんなあんな速さのボールあげれる?無理でしょ
とんでもない強さの梟谷バレーを見て、これで全国行ってるのも納得だなと思う反面相手の音駒は全国行ってないらしい何事だよと思ったのはワタh氏だけじゃないはず
実際私の近くで試合を見てる男の子も「相手の音駒全国行ってないってまじ?」と驚きを露わにしてた
青「あなたの名字じゃんお久」
『おぉ〜久しぶり。部活は?』
青「終わった」
試合に夢中になっていると超久々の青木が登場
第一体育館の方で部活をしてたのか汗だくで、しっかり汗拭きシートとハンディーファンを手に持っていた
女子より女子してるなぁと思いながらも試合に目を向けると青木お得意の煽り
「木葉のこと見てんの?笑」とキモイぐらいのニヤニヤでこっちを見てくる始末
結構やめてほしいその顔アニメで顎しゃくれたイケ男みたいな感じがして嫌だ
なんて言えるわけもなくあははと適当に笑って「なんでもいいでしょ笑」と返事を返す
青「またまたぁ、今日一緒に帰るんでしょ?」
『うん。でもなんか』
青「?」
『気まずい』
私のその言葉に???と言う顔の青木
そんな青木に噂のことを誤魔化しながら今日の木葉くんとのことを話す
オープンハイ始まる前、部活動見学のことでバレー部のところまで行ってその時木葉くんと話したんだけど
考える間もなくきっと私のよろしくない噂聞いたなって感じだった
そんで持って絶対帰りに噂のこと聞かれるなって思ったよね
木葉くん結構顔に出るタイプっていうのが私の今日の収穫
そんなとこも可愛いなとかいつもなら思えるんだろうけど今日はそんな呑気でいられるわけもなくめちゃくちゃ今焦ってる
『接しから忘れたみたいな感じでちょっと面白かったけど』
青「俺の近所に歩き方忘れた5歳児いるよ」
『大丈夫なのそれ笑』
木葉くんと話しても目が合わなくて
もう嫌われたのか疑うレベルにはいる
だってそんなさぁ、目合わないことある??
前までめっちゃ目合わせてくれてたのに。てか合わせに来てくれてたのに
こんなことがあっていいのか?
私の恋愛ここで終わるの?
そんなわけがない
終わらせてたまるかいな
『ねぇ青木。確認なんだけどさ』
青「なに?」
『私の悪い噂とか聞いてない?』
ついあっ気まで噂のことは誤魔化してたけど
ここでもう決心つけよう
この後一緒に帰るときに
少しでもいい状態で終わらせられるように












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!