グシャアアッッ
侑芽ちゃんがタマゴになって、食べられた
マシンは粉々に砕け散り、カエルタマゴに壊された
そしてマシンの破片は、地面をガラガラと転がっていった
……皆、一同は驚きの声でその様子を見ており、音が大きかったのか、一部は耳を手で塞いでいた
切くんの、叫ぶような悲鳴が聞こえた
……………………
ともりはカエルタマゴに言う
ともりはなにかを思い出した
……そうだった
…………自業……自得……?
いや……
だけど切くんは、カエルタマゴに反論する
……誰も
誰も悪くない
だけど侑芽ちゃんは、もう脱落してしまって……
笑理ちゃんの、驚くような声が聞こえた
笑理ちゃんは助けを求めるかのように叫ぶが、カエルタマゴにはそんなの聞こえてなくて、更にスピードを加速した
カエルタマゴはずっとそんなことを言っている
……だけど、レースだから……
切くんの声で、皆がレースがスタートしていることに気がついたみたいだ
そしていつも通りに障害物などが流れてくる
もう終盤戦だからか、障害物は最初の時より多い
だけど、笑理ちゃんのマシンはどんどんとスピードが失速しており、後ろに下がっていっている
笑理ちゃんのマシンからは変な音もするし、段々と石になっていることが分かるが……
……この胡散臭いカエルタマゴは今の状況がどんなに大変でもレースということを固定している
切くんは驚いて笑理ちゃんを見た
笑理ちゃんは、お邪魔マークを解除する為に、マシンを行ったり来たりしている
すると、笑理ちゃんのマシンはいつの間にかカエルタマゴの目の前まで来た
本当に、侑芽ちゃんが悪い?
違うよ
じゃあ侑芽ちゃんが脱落したのは、自業自得?
違うよ
……侑芽ちゃんがルールを理解できても、
次は別の誰かが脱落していた
だから結局は、お邪魔マークを持ってる人を見捨てて、
ゴールするしかないんだよ
見捨て見捨て、見捨てた先あるものなんて……
……ブロックアンサーだって、そうだった
Aチームに100点問題。Aチームは嬉しかっただろうか
……そうでしょうね。嬉しかったよね
でもともりは、Aチームは脱落するなって、予想がついていた
────────それがどんなに簡単な問題でも
────────落下するって、分かっていたなら
……記憶が遡る
……ここで諦めたって、意味が無い
……ともりは、これを皆に広めることが使命なのか
もうこれ以上、脱落者は出したくない
皆が悲惨な目に遭うのを、見たくないんだ
そこでなにかを思いついた時に、カエルタマゴは笑理ちゃんのマシンへ近づく
するとカエルタマゴは変形し、どんどんと笑理ちゃんのマシンへ近づく
笑理ちゃんは、それから逃げるようにマシンを加速するが、カエルタマゴは追いかけていく
……ともりは
侑芽ちゃんの犠牲を、無駄にはしたくない
”侑芽ちゃん”が、気づかせてくれた
だから……だからともりも……



























編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!