おとうさま、なんだかとってもあせってるけど、どうしたのかなぁ。そんなにおっきいこえだしたら、ぜるだ、おっきしちゃうよ。ぜるだ、ねんねするのたいへんだよ。もーちょっと、もーちょっと?
あーあ、つまんない。おとーさま、あそんでくれないし。きこあくん、おそとにいっちゃったしなぁ。れむりーは、がぶするからやだ。ぼくもおそとにいきたいなぁ。ぼくは、おそとにいけない。
なんでかわかんないけど、しょっぷもーるの、うらのおうちのままが、「おさん」なんだって。ぼくになまえを、ぜるだのときみたいにつけてほしいんだって。
へんなの。ぼく、ぜるだになまえなんてつけてないのに。だって、ぜるだはぜるだだもん。ぼく、うまれたぜるだのなまえよんだだけなのに。
びっくりした。みんな、おっきいこえだすんだもん。へそのお、とか、うぶゆ、とかいってて、ぼくにはわからなかった。おとうさまがよんでる。もうおへやはいっていいの?
わぁ、おばさんのおなかあんなにおっきかったのに、ぺったんこになってる。こっちにおいでって、いわれて、わらのかごをみせてもらった。ぼく、とってもうれしい。なんだか、あかちゃんのおかおみたら、とってもとってもうれしいになったんだぁ。
「やっとあえたぁ…!りんくぅ!」
わらのかごもいっしょにぎゅーーってして、それからほっぺにちゅーをした。りんく、だいすき。これからずーっといっしょだね。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。