話を聞く限り、どうやら高円寺に遊摺部の家族がいるらしい。
そして私にしか今出されていない情報が、
猫ニキと吐血ニキ、それから兄の能力が割れているらしいこと、その理由として鬼側から情報が漏れている可能性があること。
私の能力を知っているのは極一部。
信じたくないけれど、可能性として高いのは…
羅刹の生徒。性格的に一番怪しいのは誰だろう。
ロクロ、それから帆稀、四季、迅、碇は確定で白。嘘を隠し通せる性格じゃない。
水鶏も白だろう。ロクロが白なら、多分彼女はロクロの絶対的な味方になるはず。つまり、もし黒だったとしても黒側を裏切るはずだ。確定はしていないけれど。
残る遊摺部は…
消去法で一番怪しい。
多分、サラリと嘘をつけるタイプだと思う。
会議が始まった。
まぁ色々あったのだけれど…
なぜ私を指名するんだ…?
各自やるべきことをするべく、徐々に解散の空気が流れる。
一応念のために発信機と盗聴器を隠しておくか。
…ビンゴか。
じゃ、と言って私は迅の元へ向かう。
迅も迅で薄々気が付いているだろう。
と言うか、一番大人以外で情報を伝えても問題ないのが迅である。
今から話す内容は他に漏らさないように釘を打って、スパイが遊摺部である可能性が高いこと、そして安易に情報を遊摺部に言わないこと。
一応、情報を渡すべきところには流した。
さて…
桃太郎達よ、こっからどう来る?












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!