第3話

「冥界の片鱗」
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2024/05/20 11:00 更新
コロン…
威風
あ"?なんか用か?今忙しい…
妖怪狩り
ッ…‼︎
威風
なんや、人間か
威風
誰やねんお前、今なら見逃したるで
妖怪狩り
…私は妖怪狩りの人間だよ
妖怪狩り
ずっと気付いてた癖して無視しやがって
妖怪狩り
人間のことは初めから眼中に無いってか?
妖怪狩り
流石妖怪、驕りも甚だしいよな
威風
〔余程の命知らずか…気付いてないのか?〕
妖怪狩り
おいおい、これも無視かよ
妖怪狩り
まぁ良い、今祓うだけッ…
威風
ええ度胸しとるなぁ嬢ちゃん
威風
お前の目に今何が映ってるか知らんけどな
妖怪狩り
…なんの事だ
シャラン…{鈴の音
威風
今お前に私が"見える"か?
妖怪狩り
ッッッ…⁉︎ゾクッ
威風
まぁ無論、敵意があるなら致し方ないが
妖怪狩り
あ"ぁ…すみませッ…お赦し下さッ…
ザシュッッ













ボトッ(妖怪狩りの首が落ちる
威風
ちょっと気付くのが遅かったな〜
威風
全く、最近現世に降りてない間に妖怪討伐の為の部隊も作られてたとは…
威風
よし、次行くか
威風
今現世に居る妖怪達の調査か…
威風
お?何か遠くの方で騒ぎか?
妖怪
だからッッ‼︎俺達は何もしてないッ‼︎‼︎
妖怪狩り
うるさいッッ‼︎‼︎忌々しい妖怪共がッッ‼︎
妖怪
なぁ何でお前がそっちに居るんだよ‼︎
妖怪
お前が人間達に此処を教えたのか!?
威風
…へぇ、この感じ妖怪の間でも人間に付く奴と付かない奴で別れているらしいな
威風
人間側に付くのかは何らかの理由があるのか或いはただの阿呆か…
妖怪狩り
そんなに嫌なら騒げなくしてやるよ
ブワッ(山に火を付ける
妖怪
やめてくれよッッ‼︎
妖怪
俺達から故郷まで奪うのかよッ‼︎
妖怪
俺達が何したって言うんだよ‼︎ポロポロ
妖怪狩り
うるせぇなぁッ‼︎
ザシュッザクッザクッ
妖怪
もう辞めてくれよッ…‼︎ポロポロ
妖怪狩り
次はお前ッ…
パキンッ(辺り一面が凍る
妖怪狩り
誰だッ‼︎

ジュワァァァァ…(火が消える
ガシッ
威風
はい止め〜
妖怪狩り
コイツ等の仲間か?
威風
いいや?俺は…
威風
六喝賽"筆頭鬼"の威風って言う酒呑童子や
妖怪
どうして貴方様の様な御方がこんな所に⁉︎
威風
説明は後や、よう頑張ったな
威風
取り敢えずこの人間潰してええよな?
妖怪狩り
はッ六喝賽?聞いた事ねぇなwそんな妖怪共の常識なんざ人間界に通じるとでも…
威風
"黙れ"
妖怪狩り
う"ぁッ…
ドサッ(妖怪狩りが跪く
妖怪狩り
(身体が動かない、凄まじい魔力ッ…)
妖怪視点


凄い、初めて見た。あんなに俺達が手も足も出なかった妖怪狩りをあんな一瞬でッ…
「六喝賽」本当に噂程度にしか聞かないような六鬼、しかもそれの筆頭…
溢れ出る魔力も圧力も、他の妖怪とは明らかに別格

威風、その存在が本当に居るのか疑問に思い、確かめに行こうとする奴も居るだろうが、俺は一番にその行いを止めようと思う。どうしてか?それは
もし、あの妖怪狩りに向けている圧力が"自分達に飛んでくる可能性があるから"いや、正確には
"他に向けてる圧力に俺達が当てられるかもだから"

今は威風様が結界を張っているけれど、あれを直接浴びれば確実に、「中級以下は消滅する」
無論それは俺も例外では無い話だけれど。
威風
…何か考え事か?
妖怪
っはッ‼︎いえ、何も特にございませんッ‼︎
妖怪
それより、先程の妖怪狩りは何処に…
威風
あぁ、コレの事か?
ボトッ(首を投げる
妖怪
(ひぃぃぃッッ‼︎怖ッッッ無理ぃッ…)
妖怪
あぁ、本当にありがとう御座います。
妖怪
それで、一つお聞き下ても宜しいですか?
威風
ん、何や?
妖怪
どうして貴方様の様な御方が現世にいらっしゃるのですか…?
威風
あぁ、それな
威風
現世を冥界が支配しようと思ってな
妖怪
…詳しく聞いても宜しい事なのでしょうか?
威風
問題無い、もし何か起こしたらどうなるかお前が一番良く分かっているだろう?
妖怪
ッ…はい、勿論で御座います
妖怪
(ひぃッ‼︎やっぱこわぁぁぁッ‼︎)
威風
今、それに向けて六喝賽全員が動いてる
妖怪
えッ⁉︎他の六喝賽の御方もですか⁉︎
威風
此処最近、人間の動きが冥界にとって悪い方向に進んでる様に思える
威風
ならばいっそのことある程度の支配下に置いてしまおう、と言う話であるよ
威風
そんな事よりお前の仲間達は大丈夫か?
妖怪
ッ…はい、もう皆んな諦めた様な顔をしておりました
妖怪
この山が無事なだけで十分なのです。
妖怪
貴方様に助けて頂いた身ですが、私も皆の後を…
威風
待て、その必要は無い
威風
何故俺が山の火だけ消して消えずに、この後仲間の後を追うであろうお前を見捨てなかったか分かるか?
妖怪
(最初から全部お見通しだったのか…?)
妖怪
ッ分かりません…
威風
それはな…
ポワッ(妖怪達の死体の下に魔法陣が出来る
シュンッ
『おぉ⁉︎さっき祓われたはずじゃ…』
『へ?何が起きてるんだ?』
『走馬灯…?』
妖怪
凄い…みんな生き返ってる…
威風
こんくらいの妖怪なら魂が壊れる前に一時的に俺の支配下に置いたら生き返らせる事が出来る
ザワザワ…
『あそこに居る方は…?』
妖怪
控えよッ‼︎六喝賽筆頭鬼、威風様の御前ぞ‼︎
『え、あの六喝賽のッ…⁇あの威風様…?』
威風
へぇ、俺も六喝賽も結構有名人なんやね〜
妖怪
…威風様
威風
ん、何や?
妖怪
ッ…何かお礼をさせて頂けないでしょうか?
妖怪
流石にこれだけして頂いたままでは我々、妖怪としての面目が立ちません
威風
別にこのくらいお礼される様な事でも無いんやけど…
威風
まぁ、じゃあ一つお願いしてもええか?
妖怪
ッ…‼︎はい、是非我らに命じて下さい
威風
この山一帯に結界を張っとこうと思うんやけど一応、ここの山の所有権はお前らやん?
威風
だから、結界を張る許可だけしてほしいんやけど…
妖怪
はいッ‼︎是非お願い致します‼︎
『お願い致しますッ‼︎』
威風
分かった、ありがとうな
威風
後で張らせてもらうわ
威風
じゃあな、次から気を付けろよ
妖怪
はいッ…‼︎
ブワッ(背中から翼が出る
バサッバサッバサッ…
威風
ふぅ…
威風
流石にりうら程は速く飛べれんのよな〜
威風
えっと…拠点の場所探しやな
威風
また飛ばなあかんのか…
バサッバサッバサッ…
威風
お、此処とかええんやない?
威風
山奥やから人もそんなに来ないし、空にコレといった障害物も無い
威風
なら此処に転移魔法陣置いて異空間に拠点作ればええな!!
威風
先に場所だけ確保しとくか
シュッ(魔法陣を設置する
シュンッ(結界を張る
威風
よし、"開門"
ギィィィィ…
威風
おぉ!ばっちりやん!
威風
よし、場所探しはこれで終わり〜
威風
一人やと気が楽でええな〜
威風
さてと次は…うわっ面倒くさそうなやつや
威風
行方不明の妖怪の情報収集か…
威風
人間に化けとかな…
威風
まぁ角と耳、魔力さえ隠しとけば大丈夫やろ
威風
さてと、行きますか〜…
〜人里〜
威風
おぉ…やっぱ賑やかやな
威風
もうすぐ夜明けやからはよせんと…
威風
あ、そこの姐さん?
人間
あら、私の事かしら?
『それは私の事?お兄さん♡?』
威風
まぁ、誰でもええわ
威風
俺は妖怪狩りの人間やねんけどな
威風
今、行方不明の妖怪が多いんよ
威風
つい最近まで怪我で休養貰っとってなぁ〜
威風
情報に疎いんよな〜
人間
あら、妖怪狩りの方なの♡?
人間
かっこいいですね♡憧れます
今も昔も変わってない、どの人間も老若男女問わず六喝賽を見た人間は皆色目を使う
威風
はは、ありがとうございます
人間
それで、行方不明の妖怪でしたっけ?
人間
アレならつい最近、妖怪狩りの皆様が妖怪の服従に成功した様で、中級妖怪までも労働力にする事が出来るんですって♡
威風
そうなんですね、周りの人達に危害がある訳じゃなくて良かったです
威風
ありがとうございました
人間
いえいえ、とんでも御座いません♡
威風
では、私はこれで失礼致します
威風
はぁ…労働力か…
威風
服従…、その手の術を使う妖怪狩りが居ると考えて間違いなさそうだな
威風
そろそろ冥界に戻ろうっと…もうそろ一週間経ったやろ
威風
えっと…冥界入りの門がここら辺にあったはず
バチッッッ‼︎‼︎
威風
ッ…⁉︎
威風
対妖怪用の罠か…
スッ…(刀を出す
シュンッッ‼︎‼︎‼︎(罠を解除する
威風
はぁ、帰ろ…
ないこ
へぇ〜…そんな事が…
威風
まだ気になる事は多いが相当妖怪に対する敵対意識が強まってるって考えて良い
りうら
最初からそんなつもりは無いけど話し合いの道は完全にコレで途絶えたよね
初兎
妖怪が労働力にされるとか…気に食わんな
悠佑
他の奴の部下もそこに居たりするっぽいな
妖怪用の罠、服従の術、妖怪狩りの存在…
ここ100年でかなり変わったね〜
ないこ
一部の妖怪が人間側に付いてる理由もまだまだ謎が多いよね〜…
りうら
あ、そう言えば拠点の場所は?
威風
あぁ、見てきたで
威風
山奥に異空間の門を置いといた、今位置情報は送った
ないこ
あぁ此処ね、良いんじゃ無い?
初兎
人間の出入りも少なそうやし…
いふくんにしてはやるじゃん
威風
あ"?なんだてめぇ
りうら
こら!喧嘩しないの‼︎
悠佑
ほんま、コレから生活すんのに大丈夫なんか…?





次回『六鬼の現世入り』








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