第4話

青い花
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2024/03/10 14:45 更新
おらふくん
おらふくん
好きです
そう言って差し出された花に目をやる。
彼の手元には、白と青の花の束。
おらふくん
おらふくん
あっ!もしかして花嫌いだった!?
どうしよう、と必要以上に慌てられ、
私は少し焦ってしまう。
あなた
え、いやそんなことないよ…?
あなた
花って綺麗で好きだから…
おらふくん
おらふくん
ほんと!?よかった~!
おらふくん
おらふくん
これね!白いのがカーネーションで、
青いのがホテイアオイっていうんだ!
あなた
へー、綺麗だね
笑っていうと、彼も笑ってくれる。
それになんだか癒されて、温かい気持ちになった。
おらふくん
おらふくん
あの、それで!えっと、
おらふくん
おらふくん
僕、君のことが好きなんです
あなた
あの、さ。申し訳ないんだけど…
そこまで言うと彼は、察してしまったようで、もともと下がり気味な眉を、へにょりと曲げた。
それに罪悪感が沸かないわけでもないが、 私は彼のことをそこまで知っている人間でなかった。
人の良さげな彼の気持ちを踏みにじれるほど、私は出来ていないわけでもなかった。
彼に優しく手元の花を手渡され、何も言えずにいる私に、彼は「また明日!」と笑って去っていった。
私の手で揺れる花が、造花だということにようやく気づいてしまった。
モブ
あ、おらふくん!おはよう!
おらふくん
おらふくん
おはよー!佐藤さん今日の髪もかわいいね!
モブ
えっ、ほ、ほんと?嬉しいっ、ありがとうっ
仲の良い女の子にそうやって言葉を返すと、彼女は頬を染めてはにかんだ。
その様子を見て、思ってしまう。
おらふくん
おらふくん
(あの子もそういう顔してくれたら良いのにな)
モブ
お、おらふくん?
モブ
なんかあったの?
おらふくん
おらふくん
え?なんでもないよ?
ぼーっとしていたら心配をかけてしまったようだ。
別に好きな人のことを考えるだなんて、当たり前のことだろうと思う。
少し心の中で悪態をついて、ニコリと笑ってみせた。
あなた
あ、おはよう…
教室の扉をガラッと勢いよく開けると、直ぐ目の前には僕の想い人。
空中を彷徨っている彼女の手を見て察するに、彼女も扉を開けようとしていたのだろう。
モブ
あなたの名字さんおはよー
おらふくん
おらふくん
あなたちゃんおはよう!
あなた
え、私のこと下の名前で呼んでたっけ
三白眼気味の目を開いて、パチパチと瞬きをする。
そんな様子にもかわいい、と思ってしまう。
彼女の言葉に頷いて言う。
おらふくん
おらふくん
いやぁ、下の名前のほうが呼びやすいなって!
おらふくん
おらふくん
あなたちゃん!
 
おらふくん
おらふくん
あなたちゃーん
 
おらふくん
おらふくん
あなたちゃん
あなた
最近私に構い過ぎでは??
私の名前を呼ぶ彼に向かって、つい顔をしかめてしまった。
あまり嫌な顔は見せたくないが、これに関しては本当に彼が悪いと思う。

彼は俗に言うイケメンだし、性格もいいし、頭はよろしくないが、運動だってできる。
つまりはモテるのだ。 

こんな無愛想で可愛げのない女より、佐藤さんみたいな可愛くて素直な子のことを好きになった方が、絶対にいい。
おらふくん
おらふくん
好きな人にかまっちゃいけないの?
彼の言葉に周りがざわついた。特に女子。

モテるということは、それすなわち彼のことを好きな子がたくさんいるわけで。
モブ
ね、ねえ、おらふくん!
おらふくん
おらふくん
ん?どうしたの?
モブ
好きな人って、あなたの名字さんのこと…?
おらふくん
おらふくん
うん、そうだよ?
支局当然かのように彼は頷いた。

私はそれに頭を抱えた。
絶対にめんどくさいからだ。
モブ
そ、そうなんだ…
モブ
あなたの名字さんのどこが好きなの?
そんな彼の様子に興味を持ったのか、少し食い気味になってそんなことを聞いてくるクラスメート。
おらふくん
おらふくん
どこって…うーん
おらふくん
おらふくん
運動が苦手なとことか
おらふくん
おらふくん
でも勉強は得意なとことか
おらふくん
おらふくん
女の子にしては高い身長に低い声とか
おらふくん
おらふくん
僕が好きって言ったら、ちょっと耳が赤くなるとことか
咄嗟に髪に隠れきれていない耳を覆った。

そんな私に彼は微笑んで言う。
おらふくん
おらふくん
ね、顔まで真っ赤だよ?
あなた
わ、私のコンプレックスばっか好きになんないでほしかった…
少し俯いて落ち込んだように言うと、彼はそんなことはないと否定した。
おらふくん
おらふくん
君の全部が僕は好きなんだから
おらふくん
おらふくん
多分僕のあげた花は、まだ取ってるだろうし
あなた
だってあれ造花だし、飾らないと花が可哀想
おらふくん
おらふくん
そういうとこも好きなんだよ
理解が出来ないと思いつつ、彼の笑顔に惹かれてしまっているのもまた事実だった。
うる(作者)
うる(作者)
えー、おらふくんが終わりましたね
うる(作者)
うる(作者)
次回は反応集にしようと思います
うる(作者)
うる(作者)
お楽しみにー
うる(作者)
うる(作者)
じゃな

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